言葉の力借り 心の奥底へ潜る 「ムーンナイト・ダイバー」著者 天童荒太さん
更新寡作で知られるが、今作は数カ月で約450枚を書き上げるという異例のスピードだった。「自分にとってはあり得ないスピードですね(笑)。これは自分だけの本ではない。多くの人、多くの状況をたたき込んでいく。たくさんの人に背中を押される感覚でした」
たどり着いた新たな祈り。「自己模倣が嫌いなんです。少ない作品でも楽しみにしてくれる読者がいてくれる限り、新しいことを提示するというのが、僕なりの読者との向かい方なのかなと思います」。闇の底から一気に浮上するとき、圧倒的な光に包まれる。(塩塚夢、写真も/SANKEI EXPRESS)
「ムーンナイト・ダイバー」(天童荒太著/文芸春秋、1500円+税)


