【This Week】(3月7~13日) 5度目の「3.11」 大川小の教訓どう残す
更新大川小で津波にのみ込まれた長女、詩緒里さん=当時(11)=は5年生、次女、薫さん=当時(9)=は3年生だった。妻、玲子さん=当時(47)=は学校近くの自宅で命を失った。
震災後、高橋さんは石巻市にある実家で暮らす。敷地内に建てた事務所には3人の写真や遺品が並ぶ。ランドセル、作文、友達に送った手紙。学校周辺から探し出した。「おはよう」「今日は疲れた」と声を掛ける。誕生日にはケーキや花を買い、お年玉もあげる。いろいろな人から娘たちの写真をもらったが、今はもう目にしない。見ると涙が止まらないから。
検証委員会の会合には一度も行かず、報告書もほとんど読んでいない。「ただの言い訳。遺族は一言、市に謝罪してほしいだけ」とため息をつく。「娘たちが戻るなら、いくらでも裁判をするよ。でも帰ってこない」ので訴訟には加わらない。「後世に伝えるという言葉は立派。でも見ると悲しくなる」。校舎の解体を望んでいる。(SANKEI EXPRESS)

