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空を見極めろ…も運の内? 「満員御礼」大型バスで大移動 オーロラハンターに聞け(下)

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空を見極めろ…も運の内? 「満員御礼」大型バスで大移動 オーロラハンターに聞け(下)

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 バス、ボート、船、犬ぞり、トナカイぞり、写真講習付き…。これらすべて、実はオーロラを見るためのツアーなのだ。オーロラ鑑賞で脚光を浴びるノルウェー・トロムソには実に25社ものツアー会社があり、それぞれ観光客の希望や目的にあったサービスを提供している。出発前、同僚に「あっと言わせるようなオーロラの写真を撮ってくる」と断言してきた手前、オーロラ撮影のプロの講習でこっそり教えを仰ぎたい…と考えなくもなかったが、予約がとれず断念。そこで、前回とは異なる趣向の大人数向けツアーに参加してみた。

 オーロラ待ちも…野生のトナカイに興奮

 オーロラは追いかけるものではない。空を見極めればオーロラは見られる―。

 参加したのは、この道10年のキャリアを持つイーヴァル氏が率いるツアー「Aurora Safari to base stations」。料金は大人1名925ノルウェークローネ(約15,700円)、食事付きで大人1名1150ノルウェークローネ(約19,500円)と、前回のツアーとさほど変わらない。ちなみに、ツアーを運営するトロムソ・サファリ社では、写真家のシェーティル氏と一緒に見るオーロラツアーもあったが、少人数グループ専門で予約がとれなかった。

 前回同様、午後6時半に集合場所に着くと、40人は乗れそうな大型バスがすでにほぼ満席になっている。出発時には完全に満席で、オーロラ撮影に夢中になっているうちに置いていかれるのでは…と一瞬不安がよぎる。

 バスが動き出すと、イーヴァル氏が語り始める。「No chase the light, chase the sky(オーロラを追いかけるのではなく、空を追いかけるのです)」。オーロラは100キロメートル上空で発生するため、曇りや雨の時は見えない。つまり、晴れている場所に行けば見えるというのがイーヴァル氏の説だ。そのため、ツアーでは観測用に設定した4つの場所から、最新の天候をチェックし、オーロラが最もよく見えそうな地点をひとつ選んで移動するのだという。

 前回の小規模ツアーとは大いに違う。「オーロラハンター」というよりは、「晴れハンター」という感じだろうか。だが、晴れ間を目指したわたしたちに、オーロラは案外気まぐれだった。トロムソからバスで約1時間半。目的地に到着し、かすかに見えたオーロラは数分間で消え、1時間待っても再び現れることはなかった。もっとも、イギリスやドイツから来た参加者たちは、オーロラを待つ間に野生のトナカイが現れたと興奮気味だった。

 あたりは雪も降り始め、「オーロラを追わない」と言っていたイーヴァル氏も、場所を変えることに。トロムソへ戻る途中をやや迂回して暗い道路の脇に陣取り、オーロラを待った。やがて、現れたのは夜空に見事なまでの一直線を描くオーロラ…! うっすらとしたオーロラに、トロムソを去る前日にサヨナラを告げられているような、はかなさを感じた。バスでトロムソに戻ると、市内でもオーロラが見えたと興奮気味でカメラを手にしている観光客が多くいた。「chase the sky」も運の内かもしれない。(堀川亮子)

 トロムソでは、観光案内所や「ポーラ博物館」が「オーロラ観賞証明書」(50ノルウェークローネ(約850円))を発行している。写真など証明するものがなくても発行してくれるので、見えなかった人も記念に購入することは可能だ。トロムソ観光協会はインターネットでもツアー情報(英語)を提供しており、オンライン予約も可能(www.visittromso.no/en/)。写真講習付きなど少人数向けツアーは満員になるのも早いため、出発前に予約することを勧めている。

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