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流されないシャア専用「オーリス」 マニアの心を揺り動かすか

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流されないシャア専用「オーリス」 マニアの心を揺り動かすか

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トヨタが市販を目指す「シャア専用オーリス」=神戸市中央区の兵庫県立美術館(甘利慈撮影)  コンパクトなハッチバックのボディーはツヤ消しの赤色に包まれ、フロントグリルには「ZEON(ジオン)軍」のエンブレムが躍る。「機動戦士ガンダム」のファンなら、すぐに主人公アムロ・レイのライバル、シャア・アズナブル専用モビルスーツを意味すると分かるだろう。

 トヨタ自動車が「オーリス」を“シャア専用仕様”にしたコンセプトカーが、平成25年中に市販されることが決まった。オーリスとシャアに共通するのは「時流に流されない」イメージ。昭和54年の放映以来、時流に流されないマニアからどれくらい支持を集めるか、注目される。

 時流に流されない

 オーリスは欧州で人気が高い小型スポーツハッチバック。1・5リットルと1・8リットルのエンジンを積み、きびきびとした走りがウリだ。

 テレビCMでおなじみなのが「Not authority,but auris(ノット・オーソリティー、バット・オーリス)」というせりふ。「権威には屈しない、それがオーリス」という意味だ。シャア専用オーリスを企画したトヨタマーケティングジャパンの柳澤俊介さんは「そのようなオーリスのブランドが、シャアの時流に流されない生きざまと同じだ」と話す。

 シャアに注目した同社はガンダムの版権をもつ創通・サンライズと提携。昨年8月に東京で開かれたキャラクター・ホビー系のイベントでシャア専用オーリスのコンセプトカーをお披露目した。

 31歳の柳澤さんはいわゆる「ガンダム世代」ではないが、マーケティング業務の過程でガンダム人気の高さに驚いたという。自身もガンダム作品を鑑賞して面白さを実感した。

 コンセプトカーを各所で展示してアンケートを実施した結果、ガンダムマニアでない人にも評価が高く、市販されれば購入を検討するという声が多く寄せられたという。ガンダム世代とオーリスの購入層は30~40代が中心で、ちょうど重なっている。

 赤い機(車)体にアンテナ

 そこでトヨタと創通は今年に入り、WEB上の仮想カンパニーである「ZEONICTOYOTA(ジオニックトヨタ)」を設立。年内の市販化に向け、パーツのデザインなどの開発、検討を進めている。

 シャアが搭乗するメカのモビルスーツ「ザク」は、赤いパーソナルカラーの機体、角状のアンテナなどが特徴。シャア専用オーリスもこれらを意識している。

 エアロパーツと後部ドアに大きく描かれたジオン軍のエンブレム、内装もインパネやダッシュボードがツヤ消しレッド。車体には「MS-186H-CA」のコードナンバーが描かれている。アンテナはザクの角をイメージし

た形になっており、ザクそのものと言っていい。

 ちなみにコードナンバー中の「186H」は、オーリスのエンジンの型式を意味するのだという。

 マネだけでなくカッコいい車に

 ZEONのロゴが入ったアルミホイールは18インチ。タイヤは40扁平(へんぺい)で、機動性は高そうだ。

 「クルマとして格好いいものを作りたい」(柳澤さん)という純粋な気持ちから生まれたシャア専用オーリス。市販されれば、ジオニックトヨタから司令が出るだろう。「全機、集結せよ」(南昇平)

 コンセプトカーは神戸市中央区の兵庫県立美術館で展示されている。第1弾は31日まで。4月27日~5月4日も展示が行われ、土日は車内に乗ることも可能。シャア専用オーリスはネッツトヨタから販売される予定だ。

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