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関東甲信、東北の物流、大雪で寸断 コンビニやGSに物資届かず

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関東甲信、東北の物流、大雪で寸断 コンビニやGSに物資届かず

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群馬県安中市と長野県軽井沢町を結ぶ国道18号線のバイパスでは、15日未明から車が立ち往生している=17日午後、長野県軽井沢町(桐原正道撮影)  関東甲信と東北では、積雪で道路が通行できなくなるなど物流が寸断され、物資が届かないコンビニエンスストアやガソリンスタンド(GS)が相次いだ。

 「弁当などの商品が2日間まったく入ってこない。在庫でしのいでいるが、カップ麺はすでに売り切れ」。群馬県安中市鷺宮のセーブオン安中鷺宮店の店長、橋爪章さん(67)はため息をつく。付近の幹線道路も機能していない状況で、商品の入荷のめども立っていないという。

 山梨県内への物流も深刻な状況で、甲斐市内のコンビニの男性店主は「道路が全然だめなので、納品がストップしている」と途方に暮れた様子。

 15日に観測史上4番目の積雪を観測した福島市では、「17日になってようやく商品が届き始め、ほっとした」。車両約100台が一時立ち往生した国道115号近くの同市荒井にあるコンビニの女性従業員(62)は安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 一方、GSでも燃料不足が懸念されている。「暖房用の灯油が切れそう。配達してほしい」。長野県塩尻市を中心にGSを複数店展開する立石コーポレーションでは、16日以降ひっきりなしに電話が鳴る。

 積雪により外出できない家庭や立ち往生する自動車、商品の届かないGSで燃料不足が切実になっている。

 「県内の輸送拠点が雪に埋もれてしまっている。通常の3倍以上の問い合わせがあるが、まったく注文に応えられずにいる」。同社の石油事業部長、土橋周平さん(45)は対応に追われ、「県内で消費する石油関係の大半は京浜地区から来る。中央自動車道が動いてくれないとどうにもならない」と頭を抱える。

 群馬県高崎市のGS「出光興産松下石油高浜SS」の松下明彦社長(54)も「出光は東京から商品が直送される。まだ土曜日の到着分が届かずに困っている」と話した。

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