【試乗インプレ】エコカー全盛のいま、宝くじを買ってでもレクサス「RC F」が欲しくなるワケ
更新高級で高性能、いいクルマに乗っているという満足感や優越感に浸れるのも、ラグジュアリークーペならでは。周りのクルマよりもはるかに低いシートポジション、上質なコックピットに包まれる独特の雰囲気、切れ味鋭いハンドリングなどスポーツカーの醍醐味がぎゅうぎゅうに詰まっている。
いま、あえてスポーツカーに乗る
もちろん、RC Fにもネガティブな点はあった。あくまで個人的な見解だが、運転席から4つも5つも目に付く「F」マークは、アピールが過ぎる印象だ。1000万円もするスポーツカーにフット式のパーキングブレーキはどうか。できればホールド機能付きの電動ブレーキが欲しいところ。また、軽量化を図るためだろうが、重厚感のないドアは閉めた時にやや安っぽい感じがする。その割には、TVD搭載車の車重は1800キロオーバー。排気量の違いなどあるかもしれないが、ライバル車のBMW M4クーペより約200キロも重い(!)。1年前にRC Fでサーキット走行をした時、直線の加速力には圧倒されたが、急ブレーキ後のターンインでアクセルを踏み込むと、一瞬もたついて曲がりたがらない印象を受けた。車重が影響しているのは明らかだった。
とはいえ、この辺はレクサスも改良を重ねてくるはず。昨年発売したスポーツセダンの「GS F」は、細かい部分でRC Fをさらに進化させていると聞いた。エコカーやダウンサイジング全盛のいまだからこそ、時代の流れに逆らってでも乗る価値のある大排気量のスポーツカーがここにある。仕事でなければまったく縁のないクルマだが、宝くじを買うのが楽しみになりそうなぐらい夢を見させてくれるラグジュアリーカーだ。もちろん富裕層にはぜひ試してもらいたい特別なマシン。素晴らしいクルマだからこそ、たとえばフェラーリ328のように「20年後、30年後に“名車”として語り継がれているだろうか」などと期待してしまう。今の日本に本気で高性能スポーツカーを作るメーカーがあることは大変喜ばしい。こうした意識や挑戦が、衰退している「スポーツカー文化」の再建と発展につながるはず。
とりあえず、本気でジャンボ宝くじでも買ってみようかな。(産経ニュース/SankeiBiz共同取材)
■スペック(試乗車)
全長×全幅×全高(ミリ):4705×1850×1390
ホイールベース(ミリ):2730
車両重量(キロ):1820(※TVD装着のため30キロ増加)
エンジン:V型8気筒DOHC
総排気量(リットル):4.968
タイヤサイズ:255/35ZR19(前輪)、275/35ZR19(後輪)
最高出力:351kW(477ps)/7100rpm
最大トルク:530Nm(54.0kgm)/4800~5600rpm
トランスミッション:電子制御8速AT
乗車定員:4名
車両本体価格:954万円(税込)
メーカーオプション価格:129万1680円














































