【試乗インプレ】“21世紀の国民車”新型プリウス、売れまくってるけど肝心の走りは?(前編)
更新いよいよ試乗! TNGAの走りはいかに
さて、実際に運転してTNGAを試してみよう。試乗車はAプレミアム“ツーリングセレクション”という上位グレードのFF車。メーカーオプションのエモーショナルレッドという渋めのカラーリングを施している。スタートボタンを押すと、スイッチが入ったのかどうか分からないほど静かに起動する。ギアをDレンジに入れて発進すると、モーターが滑らかに動き出した。リニア新幹線の乗り心地も斯くや、というほど宙に浮いているようにスムーズだ。
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ちなみにプリウスのハイブリッドシステムは「シリーズ・パラレル方式」を採用している。発進時や低速走行時はモーターを駆動し、通常走行時は基本的にエンジンがモーターをアシストする形で同時に駆動する仕組みだ。減速時はブレーキで発生する運動エネルギーを回収して駆動用バッテリーに充電する「回生ブレーキ」を採用している。
発進がスムーズなら、加速やコーナリング、ブレーキングも非常に滑らか。「走る・曲がる・止まる」の一つひとつを堅実にこなす。モーター走行が主体ということもあって車内はかなり静か。静粛性が高いとロードノイズを拾いやすくなるが、それもほとんど気にならず。走行中は安定感たっぷりで揺れも少ない。リヤのサスペンションにはダブルウィッシュボーンを採用。人気車種だけあって、この辺のお金の掛け方も抜かりはない。車体は重厚感があり、ボディ剛性の高さも感じる。燃料電池車(FCV)のミライには及ばずも、従来モデルと比べると全体的にかなり高品質だ。



























