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【試乗インプレ】燃費計測は意外な結果に 30万円値下げは安い?高い? VWゴルフ GTE(後編)

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 どうもツーリング主体の使い方だと、期待したほどの燃費にならないようだ。

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 燃費が良くなるのはどんな使い方?

 当たり前の話だが、エンジンを回す時間が短いほど、つまりモーター走行の「Eモード」で走る割合が多いほど燃費は良くなる。

 「Eモード」だけで走れる距離は公称で53.1キロだが、今回試乗した感じでは実質35~40キロ前後という印象だった。想定される使い方としては、1回の乗車距離が片道20キロ以内の通勤や送迎、買い物で、自宅に充電用電源がある(毎日充電できる)場合はガソリン消費ゼロ。日によっては多少距離が伸びて一部ハイブリッド走行になったとしても、大半はガソリンを使わないモーター走行だから、平均燃費はガソリン車では実現不可能な程度に低く抑えられるだろう。

 このような用途で、「万が一バッテリーが切れてもガソリンで走り続けられる電気自動車」という捉え方をするなら、実用性の高いエコカーという評価も成り立つ。

 問題は充電用設備が整えられるユーザーばかりではないということ。集合住宅住まいではまず無理だし、戸建住宅に設置するにしてもクルマの購入代金とは別に出費となる。

 では充電用設備が用意できないユーザーには購入対象となり得ないクルマなのだろうか。前回、走りのインプレッションで書いてきたように、スポーツモデルのGTIに準ずる走りの楽しさがあるし、積極的に回生ブレーキを作動させる「B」レンジをうまく使えば、充電スポットを使わなくても走りながら電力を補うこともできる。まぁ、さすがに満充電まではなかなかいかないが。

 どうしても走りながら満充電したいという場合には「充電走行モード」というのもあるのだが、これは逆にガソリン消費が増えてしまって本末転倒なので、実用的ではない。そしてさらに問題となるのはその車両価格だ。

 469万円という価格は妥当か否か

 ゴルフ GTEの車両本体価格は約469万円。発売当初は499万円だったが、今年6月の価格改定で30万円値下げされた。とは言え、これでも同じゴルフのガソリン仕様最廉価グレードと比べて200万円以上も高い。しかし、クルマの性格がまったく異なるので単純比較はできない。もっとも性格の近い比較対象として適切なのは、やはりスポーツモデルのゴルフ GTIだろう。

 GTEはエコカー減税で自動車取得税と自動車重量税が免除され、乗り出し価格はGTIよりも約43万円高となる。この差をガソリン代で換算すると何年分になるのか。

このニュースのフォト

  • 志摩の景色、本当に素晴らしかった。駆け足取材ゆえのトンボ帰りが哀しい…ゴルフGTE
  • きめの細かい上質な本革を使ったハンドル。握りが太めでいかにもスポーティー。イメージカラーのブルーのステッチをあしらい、下部にはGTEのエンプレムが。ゴルフGTE
  • 左側がパワーゲージで「10」(100%の意味)を超えた先は「GTEモード」で使われる「エレクトリックブースト」の領域。回生ブレーキが効いている時は針が左側のグリーンのほうに振れる。速度計は右側、回転計はパワーゲージ下部に。ゴルフGTE
  • センタークラスターはカーボン調の模様が入った光沢仕上げ。インフォテインメント画面と空調のダイヤル類はドライバー側を向いている。ゴルフGTE
  • 電気走行関連の画面の一例。走りながらバッテリーを充電するモードも選べる(右下)。ゴルフGTE
  • 空調ダイヤル下の小物入れ。携帯電話や小銭入れに丁度良いサイズ。インフォテインメントシステムに直結するUSB、外部音声入力を各一個装備。ゴルフGTE
  • アルミと本革で仕立てられたシフトレバー。ひんやりした触感がいい。「D」レンジから手前に引くと回生ブレーキが強めに効く「B」レンジ、左へ倒すとマニュアル変速に切り替わる。ゴルフGTE
  • シフトレバー左側に「GTE」「E」各モードの切り替えスイッチ。運転中はシフトレバーの影に隠れて見づらい位置なのが残念。ゴルフGTE
  • カップホルダーはシャッター付き。左側には電磁パーキングブレーキのスイッチとブレーキのオートホールドスイッチ。この機能が渋滞路を快適にする。ゴルフGTE
  • 前席ドア側の空調吹き出し口。ゴルフGTE
  • オートライト機能付スイッチは手前に引くとリアフォグランプが点灯。ゴルフGTE
  • ドアミラーのコントロールレバー。デフォッガー機能付き。ゴルフGTE
  • アルミ製ペダル。右側にもフットレストがあり、クルーズコントロール使用時に右足を置けるのが嬉しい。ゴルフGTE
  • ハンドル太いですねぇ。ゴルフGTE
  • ゴルフGTE
  • レカロ風バケットシート。座り心地よく、サポートバッチリで疲れ知らず。GTIと共通のブルーのアクセントが効いたタータンチェック柄は女子受け抜群(実体験です)。ゴルフGTE
  • 後席も同柄。アームレストが広めでくつろげる。ゴルフGTE
  • 後席の空調吹き出し口。ゴルフGTE
  • 後席ドアも前席と同じ仕立てで質感高め。ゴルフGTE
  • バックドアのエンブレムはドアノブも兼ねている。「そうくるかぁ」というギミック。ゴルフGTE
  • 後席は右6:左4の分割可倒式。完全にフラットにはならないが、段差がないので使い易い。ゴルフGTE
  • 床下収納がないので、ジャッキや充電用ケーブルなどの付属品はケースに入れられている(上)。カーペットをめくると40リットルの燃料タンクが(下)。バッテリーは後席下に搭載されている。ゴルフGTE
  • バックドアのエンブレムにはもう一つ仕掛けが。リアカメラはここに搭載。シフトを「R」に入れると、カパッと開いて現れる。筆者の汚い膝小僧が写り込んでいますが、ご容赦を。ゴルフGTE
  • 志摩の多島美をバックに。ゴルフGTE
  • ボンネット内のハイブリッドシステム。奥の黒いのが1.4リッターターボエンジン、手前の銀色部分がモーター。パッツンパッツンです。ゴルフGTE
  • パッと見はガソリンモデルと変わらないが、よく見ると…ゴルフGTE
  • グリルからヘッドライトカバーを貫くブルーのラインと向かって左側にブルーの「GTE」バッヂ、バンパー埋め込みのC型ポジションランプは専用装備。フロントのコンビランプがフルLEDなのもゴルフ初。ゴルフGTE
  • ゴルフGTE
  • ハッチバックというジャンルを確立した初代から変わらぬ、太い「く」の字型Cピラー。ゴルフGTE
  • 開口部を全開にすると、ボディーの他の箇所と比べていかにCピラーが太いかがよくわかる。ゴルフGTE
  • ゴテゴテした余計なラインのないクリーンな造形。人によってはつまらないと感じる?ゴルフGTE
  • 右側のリアコンビランプにはひときわ明るく光るリアフォグランプも内蔵。ゴルフGTE
  • C型ポジションランプに囲まれるように2本のフィンが。ちょっとGTIっぽい造形。ゴルフGTE
  • フロントフェンダーにはブルーのエンブレム。GTIはここが赤い。ゴルフGTE
  • ターンシグナル内蔵の自動格納機能付きサイドミラー。ゴルフGTE
  • キーを携帯して外側に触れると施錠、内側に触れると解錠するドアノブ。実はキーの電池切れに備えた鍵穴も隠されている。ゴルフGTE
  • リアコンビランプもフルLED。GTIやRと同じデザイン。いま流行りの導光式LEDではないが、これはこれでカッコイイ。ゴルフGTE
  • マフラーは左2本出し。ゴルフGTE
  • 小振りなシャークフィンアンテナ。ボディー同色でないのが残念。ゴルフGTE
  • タイヤサイズは前後とも225/45R17。大径ディスクブレーキに青く塗られたキャリパーが映える。ゴルフGTE
  • ゴルフGTE
  • 同様のプレスラインが前後ドアをも一直線に貫き、直線基調の造形を強調。ゴルフGTE
  • ゴルフGTE
  • 隙間なく詰め込まれたハイブリッドシステム。あれ?フロントエンブレムが…ゴルフGTE
  • パカッと開いて…ゴルフGTE
  • 中から充電用端子が。そう言えばプラグインハイブリッドでしたね。ゴルフGTE

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