【試乗インプレ】“味”にうるさいユーザーも納得の完成度 BMW・218d グランツアラー(前編)
更新操舵感はクイックではなく、かといって鈍くもないほどよい反応で、高速道路を一定速度で巡行するのに適した運転疲れしにくい特性。車線変更での姿勢変化も少ないから、同乗者も快適。
加速・制動ともに、多人数乗車でも余裕の性能
京都市街中心部からおよそ30分。名所の渡月橋を左に見ながら、急勾配や小半径のカーブが連続する嵐山-高雄パークウエイへ。
こういう山坂道では「コンフォート」モードでも十分に走ってくれるが、やはり「スポーツモード」がBMWらしくて楽しい。高回転を維持するから、急勾配でも力不足を感じないし、カーブの出口でアクセルを踏み込むと、平地を走っているかのようにみるみる速度が乗っていく。これなら満員乗車で荷物満載でも、余裕で山に出かけられる。
タイヤが扁平率60のコンフォートタイプとあって、さすがにハイスピードコーナーでは“よれ”を感じる場面もあったが、それでもミニバンのカテゴリーからすると、十分以上にスポーティーな操縦性。ここは速く走るための性能というよりも、万が一の場合の事故回避(パッシブセーフティー)性能と捉えるべきところだろう。
山坂道では、特に下りでの制動力が気になるところだが、ブレーキの効きは非常によく、それでいて急にガツンと効くような扱いにくさもないので、安心感が高い。
それもそのはず、画像を見ていただければわかるとおり、このクルマ、ブレーキの径がデカい! やはりアウトバーンの国のクルマ、ファミリーカーでも高い制動力が求められているんですなぁ。多人数乗車で総重量が増える場面でもこのブレーキなら安心だ。
下り坂では自動的に低めのギアが選択されて、しっかりエンジンブレーキが効き、フットブレーキと合わせて、バッテリーにエネルギー回生するエコ機能も働く。
こりゃ「d」仕様が売れるわけだ
今回約150キロの行程で一番印象に残ったのはやはりエンジンの出来の良さ。さすが「エンジン屋」と異名をとるBMWの面目躍如たるところだ。



















