【試乗インプレ】大人向け乗り味のマツダ・ロードスターRFでしまなみ海道をゆく(前編)
更新1.5リッターエンジンのロードスターであっても、元々車体が1トンちょいと非常に軽いから、平坦路なら不足を感じる場面はなかった。それでもエンジンと相談しながらこまめにシフトを切り替えて走るようなところがあった(それがまた楽しいのだけれど)のが、2リッターでは、もっとラフに扱える余裕が感じられた。長距離ドライブでの運転疲れはこちらのほうが少ないだろうと予想できて、気分が軽くなる。
エンジンと相性のよいAT 市街地走行は乗用車的静かさ
試乗車は6速AT仕様。エンジンパワーに余裕があるおかげで、ATとも相性が良く、特にゴー&ストップの多い市街地では、ストレスを全く感じなかった。マニュアル仕様も楽しいだろうが、もっとイージーに、神経を尖らせずにゆったりした気分で走りたいという向きにはまさにこの2リッター+ATという組み合わせがピッタリだ。リラックスして運転でき、助手席の同乗者との会話にも気持ちを向けやすいから、2人乗りドライブが多いユーザーにもATが合っているかもしれない。
ロードスターに比べるとダンパーの動きは細やかになっており、特に街乗りではよく動いて凹凸を吸収し、荒れた路面でも不快な突き上げが全くと言っていいほどなかった。それでいて接地感は損なわれておらず、スポーティーでありながら上質な印象。ハードトップにしたことで、ボディー剛性が上がっていることも乗り心地の向上に貢献していると思われる。これならセダンやワゴンからの乗り換えであっても違和感はないだろう。
排気量を上げたエンジンとハードトップ+ピラーの重量増や、ハードトップ化で向上したボディー剛性を考慮して、ロードスターとはサスペンションのセッティングが異なるのは当然だが、このクルマの性格、RFを選ぶユーザーの志向も合わせて考慮されているのではないかと感じる乗り心地だった。
屋根を閉じて市街地を走っている限り、車内は非常に静か。エンジン音もロードノイズもうまく遮音されており、乗用車に準ずる静粛性が確保されている。これは期待以上だった。
ATでもスポーティーさは確保
広島高速から山陽道に入り尾道方面へ。
走行車線と追い越し車線を行ったり来たりしながら、ATの変速タイミングを試す。RFのATにはノーマルとスポーツの2つのモードがある(ロードスターや124スパイダーも)。ノーマルモードで普通にアクセルを踏んでいる分には比較的低回転維持の傾向だが、流して走るときはこれで十分である。追い越し加速などでアクセルを踏み込むと、少し遅れてシフトダウンし回転が上がる。特段スポーティーにかっ飛ばしたいのでなければ、これまた十分なレスポンスと言える。





















