〈日本人ＣＡ〉私たちが世界の空で“モテる”理由とは
日本人の自然と笑顔でサービスできるクオリティー、この「普段のサービスの質の高さ」が、外資系企業が日本人ＣＡを求める理由の一つです。
そして重要なのが日本人の協調性。外国人同士が働く環境ではコミュニケーションが時に難しく、意見が合わない場面もあります。そんな時こそ「周りに合わせる」ことができるのは日本人。ＮＯが言えないといわれる日本人ですが、特に中国人から見ると優しく、穏やかで、トラブルが少ないと思ってくれるようです。
▽外資系ならでは？ 男性ＣＡ！
日系では少ない男性ＣＡ。特に中国では“安全員”という保安要員が機内に乗務しています。彼らは中国の軍隊に約２カ月在籍し武術などの訓練を受けた武道の達人。機内での不審物・不審者を監視し、緊急時に対応してくれます。
他にもサービスを行う男性ＣＡも在籍しており、実は肉体労働の私たちの仕事の中で、とても心強い存在です。私たちがドリンクやお食事のサービスを行うカートは、時に１００キロになることも！ そんなとき助け合いながら、より安全に機内でサービスできるように努めています。そんなチームワークの良さから、彼らと恋愛・結婚に発展するＣＡもいるんですよ。
▽意外と多い「ママさんＣＡ」
女性の職場とされてきた航空会社も、結婚して子どもが産まれてからも仕事を続ける人が増えてきました。筆者も結婚して出産し、ただいま育児休暇中です。
日系航空会社では復帰後短日勤務を選択でき、家族と協力しながら職場でも活躍する方が年々増えてきています。弊社の中国人ＣＡはママが非常に多く、出産後も活躍しており、勤務の休憩中には子供の話で盛り上がります。
中国では結婚・出産を経て職場に戻る方がほとんどで、多くのママが家族の協力のもと仕事に子育てに奮闘しているのです。よく中国人の同僚に「日本は結婚すると専業主婦になって、働かなくていいんでしょう？ うらやましい」と言われました。
もちろん、専業主婦の方も日々大変ですし、一方で今の日本は子育てしながら働く女性も増えていますが、働き者の中国人女性も、実は専業主婦願望があるかもしれませんね。