新作PRはSNS駆使 劇場映画「ドラえもん」が狙う客層は誰か
更新今回の映画のテーマが「想像力の大切さ」。説明抜きのPRは、まさに見た人の想像力をかき立てた。しかし、SNSを駆使したティザー広告は、どの年齢層を観客と想定したPRだったのか。
<< 下に続く >>
東宝によると、映画の公式サイトは今年に限らず、子ども、大人の区別なく、全てのドラえもんファン向けに製作しているというが、今回のカウントダウンに関しては、対象は明確だった。
「少し大人っぽい雰囲気のサイトにすることで、子どもの頃に映画ドラえもんを見た、“ドラえもん卒業生”の方にも興味を持ってほしかった」
さらに公開の3月まで、新しい手法を繰り出すつもりのようだ。
「今年の映画のテーマが『想像力の大切さ』なので、映画宣伝としても想像力をかき立てられるようなドキドキ、ワクワクする施策が展開できればと考えています」
今度のドラえもんは、映画が始まる前からドキドキ、ワクワクさせてくれそうだ。
■「映画ドラえもん のび太の月面探査機」 シリーズ39作目。脚本は、漫画版でのび太らが地底世界を作り上げる「異説クラブメンバーズバッジ」(昭和55年)に着想を得て直木賞作家、辻村深月さんが執筆。のび太がドラえもんのひみつ道具を使って月の裏側にウサギ王国を築く大冒険を描いた。来年3月1日、全国公開。
■藤子・F・不二雄 1933~96年。富山県生まれ。漫画家。昭和26年に「天使の玉ちゃん」(安孫子素雄氏との合作)でデビュー。多くの傑作を発表し児童漫画の新時代を築く。代表作は「ドラえもん」のほか、「オバケのQ太郎」「パーマン」「キテレツ大百科」「エスパー魔美」「SF・異色短編集」など。






