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水産庁、ウナギ資源管理を比にも拡大 漁獲量の正確な把握目指す

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水産庁、ウナギ資源管理を比にも拡大 漁獲量の正確な把握目指す

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絶滅危惧種に指定されたニホンウナギ。浦和の食文化が守れるか=2月1日、さいたま市浦和区のうなぎ料理店「山崎屋」  水産庁は1日、ウナギの安定供給対策として、中国、台湾と進めている国際的な資源管理の枠組みをフィリピンにも広げる方針を明らかにした。

 ウナギは稚魚の不漁で価格高騰が続いているため、漁獲量の把握を進めることで適切な資源管理につなげる。政府は生態の調査・研究や放流事業も積み増し、“国民食”復活に向けたバックアップ態勢を整える。

 政府は昨年9月、稚魚の資源量に応じた漁獲量の管理を目指し、ウナギの養殖を手がける中国、台湾と協議を開始。今後は北西太平洋の産卵場に近いフィリピンにも参加を働きかけ、漁獲量をより正確に把握、実効性のある資源管理につなげたい考えだ。

 このため、政府は2013年度当初予算案に、ウナギの安定供給対策費として前年度当初予算の4倍を超える約1億8000万円を計上。

 これまでは産卵期をはじめ海での生態調査が中心だったが、河川での生態調査の比重を高め、完全養殖に向けたウナギの回遊メカニズムの解明につなげる。成魚を放流する事業も積み増すことで、養殖に欠かせない稚魚のシラスウナギの不漁解消を目指す。

 水産庁によると、シラスウナギの昨年の漁獲量は約9トンで、27.5トンだった06年の3分の1まで減少。一方、養殖場への卸価格は1キロ当たり約215万円と06年(約27万円)の約8倍まで跳ね上がり、国内養殖業者の経営を圧迫していた。

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