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インドネシア広告業、スマホ牽引 今年1兆円超予想、総選挙で特需も

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インドネシア広告業、スマホ牽引 今年1兆円超予想、総選挙で特需も

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 インドネシアの広告市場が活気づいている。インドネシア広告代理店協会は今年、同国内の広告宣伝費の合計額が前年比約23%増の113兆ルピア(約1兆1413億円)に達すると予測した。経済成長によって購買力が向上した消費者をターゲットとする宣伝活動が活発化しているのが要因だ。今後はスマートフォン(高機能携帯電話)などの普及にともない、携帯端末向けモバイル広告の増加が加速していくとみられている。現地紙ジャカルタ・ポストなどが報じた。

 昨年の同国の広告宣伝費合計額は推定92兆ルピアで、同協会が予想した86兆ルピアを大きく上回った。経済が堅調に推移して企業の広告・宣伝への支出が増加したことに加え、サッカーの欧州選手権に想定外の広告が集まった。今年も2014年実施予定の総選挙に向けた政府・政党の広告・宣伝支出に期待がかかり、市場拡大に寄与するとみられている。

 米調査会社ニールセンによると、今年1~3月期のインドネシア国内の広告宣伝費は前年同期比23%増の23兆1800億ルピアと好調を維持している。

 政府・政党による支出が同55%増の1兆800億ルピアと急増したほか、分野別ではヘアケア製品が12%増の1兆300億ルピア、美容製品が5%増の7594億ルピアと日用品の広告・宣伝が増えているという。

 また、媒体では携帯端末に注目が集まる。同国はSIM(契約者登録情報)カード発行枚数ベースの携帯電話加入者数が2億4000万人を超えたとされる携帯王国で、近年はインターネット接続機能付き機種の利用者も増加の一途をたどっている。

 インドに本拠を置くモバイル広告大手インモビが12年3月から5月の間に実施した調査によると、インドネシアのモバイル広告のインプレッション数(サイトに掲載される広告の表示回数)は27億回となり、前年同期から倍増した。

 地場ネット検索大手ヤフー・インドネシアの幹部は、高速・大容量通信が可能なスマホの低価格化が進み、普及が加速していると指摘。「広告主がモバイル広告を研究する段階から、採用する段階に移った」と述べ、今後、モバイル広告が本格的な成長期に入るとの見解を示している。(シンガポール支局)

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