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海外情勢
中国、三つ星以上のホテル減収 平均稼働率53%に下落
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北京市内にある外資系高級ホテル マクロ経済の失速に加え、公費の見直しと倹約を呼びかける社会情勢が影響し、中国の三、四、五つ星ホテルの経営状態は今年上期、軒並み悪化していたことが明らかになった。中国国営新華社通信が伝えた。
中国旅行ホテル業協会が発表した「2013年上期星付きホテル経営状況報告」によると、今年上期における三つ星以上のホテルの平均宿泊料金は309元(約4940円)で前年同期から1元の下落、稼働率は53%で6ポイントの下落だった。宿泊収入は8.5%減、レストラン収入は17.2%減、会議収入は17.8%減、総収入は11.8%減と軒並み減収となった。
同報告は、有効回答2075件のうち、五つ星が325件、四つ星が735件、三つ星が1015件でそれぞれ43%、28%、15%の割合を占めている。
グレード別では、五つ星の宿泊料金が前年同期から14.6元の下落。稼働率は三つ星が54%、四つ星が54%、五つ星が50%で、前年同期比はそれぞれ5.1ポイント減、5.5ポイント減、5ポイント減となり、四つ星が最大の下落幅を記録した。
一方、宿泊収入、レストラン収入、総収入の前年同期比では、五つ星が最大の下落幅となり、それぞれ11%、11%、14%減を記録。会議収入では、四つ星が最大の下落幅で、21%減を記録した。
このほか、13年から15年にかけたホテル市場の景気予測では、全体の26.1%が「非常に楽観的」もしくは「楽観的」と回答。「非常に悲観的」もしくは「悲観的」と答えたホテルは31.1%に上っていた。(上海支局)