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東証、参院選直前から1000円下げ 増税先送り論重し、株価振るわず
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20日の東京株式市場は、アジア各国の株安などを受けて大幅反落した。日経平均株価の終値は前日比361円75銭安の1万3396円38銭で、6月27日以来約2カ月ぶりの安値水準。7月21日投開票の参院選からの1カ月で、平均株価は1000円超下落するなど、さえない展開が続いている。
20日は通貨安によるインフレ懸念が高まったことなどから、インドネシアやタイの株式相場が大幅に下落。米量的緩和策の縮小観測で、新興国の通貨や株から投資資金が流出した。世界的な株安で比較的安全な資産とされる円が買われて円高となったことも嫌気され、東京市場でも売り注文が先行した。
選挙直前の7月19日の平均株価終値は1万4589円で、8月20日までに1193円(約8.2%)下落した。同日は1ドル=100円台前半だった円相場が1ドル=96~97円台を中心に円高傾向となり、輸出関連株を中心に下落する場面が目立った。
国内では、7月下旬~8月中旬に発表された上場企業の2013年4~6月期決算が株価の押し上げ要因として期待されていた。
SMBC日興証券の集計では、金融を除く東証1部上場企業の営業利益の合計は32.5%増と好調だったが、市場がもともと、業績改善を織り込んでいたことから、反応薄だった。
選挙が終わり、新しい政策が出にくくなっていることも背景にある。安倍晋三首相の周辺から消費税増税の先送り論が出て、日本が「決められない政治」に戻るという懸念が高まっていることも株価の重しだ。
9月以降は消費税率引き上げの最終判断のほか、成長戦略第2弾や20年の五輪開催地決定、ドイツ連邦議会の選挙など、国内外でイベントが多く、「株価が乱高下する場面もある」(マネックス証券の広木隆チーフ・ストラテジスト)との見方が多い。