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史上最も厳しい宴会制限令 中国湖南省、招待者・祝い金など規定

ニュースカテゴリ:政策・市況の海外情勢

史上最も厳しい宴会制限令 中国湖南省、招待者・祝い金など規定

配信元:中国新聞

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 湖南省紀律検査委員会は、先ごろ意見募集を行い、ネット上で「“史上最厳”の宴会制限令」と評された「共産党員および国家公務員の婚礼、葬儀、祝宴に関する暫定規定」を11月1日から実施する。

 規定は、宴席の種類から規模して、祝い金の受け渡しや、車の台数など多項目にわたる制限事項を設けたもので、「7月25~8月12日にかけて、規定内容を公表。ネットを含む多方面から集めた意見を反映させた内容となっている」(同委関係者)。

 具体的には、婚礼の招待人数を最大300人(30卓)とし、婚礼や葬儀を除く祝宴の席には親類(直系および三代以内の傍系親族)以外の参加者を受け付けてはならないと規定している。

 さらに、企業や親類以外から祝い金や贈り物を受け取ることを禁じ、婚礼や葬儀で使用できる車はそれぞれ8台以下と定めている。

 このほか、婚礼を開く際は10営業日前までに所属する企業や機関の同委に報告することが義務づけられ、婚礼の日時、場所、招待人数などを届け出て許可をもらう必要がある上、開催後も10営業日以内に実際の状況を報告する義務が生じるという。

 これら規定に違反した場合は、違反内容の重さによって、指導や処分が行われ、祝い金や贈り物の受理については一律で没収されることになる。

 これまで共産党員や国家公務員の婚礼、葬儀、祝宴は、権力と利益に関わる裏取引の温床となっていた実態がある。このため、ネット上では今回の規定内容を支持する声も多いが、同時に「腐敗の是正には、さらなる付帯措置と政策の持久性が必要である」との指摘も上がっている。(法制日報=中国新聞社)

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