SankeiBiz for mobile

東京株398円大幅反落 じわり円高が株価の重しに

ニュースカテゴリ:政策・市況の市況

東京株398円大幅反落 じわり円高が株価の重しに

更新

 米金融緩和策の縮小観測後退を背景に、円高がじわりと進行している。東京外国為替市場の円相場は25日、一時96円台後半をつけ、約2週間ぶりの円高ドル安水準となった。これを受けて株式市場では自動車などの輸出関連株が売られ、日経平均株価は約400円も下落した。週明けに本格化する中間決算発表では、円安効果で通期業績予想を上方修正する企業が多いとみられるが、円高傾向が続けば業績改善期待に水を差しかねず、株価の重しになりそうだ。

 前日のニューヨーク外為市場の流れを引き継ぎ、東京市場でも円高が進行。午後1時過ぎに1ドル=96円99銭程度をつけた。これを受けて株式市場もほぼ全面安の展開となり、平均株価は下げ幅を拡大した。終値は、前日比398円22銭(2.8%)安の1万4088円19銭と、今月9日以来の安値水準だった。

 午後5時現在の円相場は、前日比39銭円高ドル安の1ドル=97円01~03銭。9月下旬には1ドル=99円台前半で推移しており、2円程度円高が進んだことになる。

 背景にあるのは、米量的緩和縮小観測の後退だ。当初は9月のFOMC(連邦公開市場委員会)で緩和縮小を決定するとの見方が大勢だったが、見送られた。その後、米財政協議の迷走や、緩和策を推進してきたFRB(連邦準備制度理事会)イエレン副議長が次期議長に決まったことなどを受け、縮小は来年前半までずれ込むとの見方が強まった。緩和策は自国の通貨安につながるため、縮小見送りはドル安要因となり、徐々に円高が進んできた。

 25日の円高進行についてSMBC日興証券の嶋津洋樹シニアマーケットエコノミストは、「新たに材料が出たわけではなく、緩和縮小が遠のくという観測や、米経済の回復鈍化によるドル安という大きな流れに沿ったもの」とみる。平均株価が大幅に下落したことも、リスク回避の円買いにつながったとみられ、円高と株安が連鎖する悪循環となったようだ。今後も、「来年初めまでは日本の金融政策にも大きな動きはないとみられ、米国の政策で為替が動く展開が続く」(嶋津氏)という。

ランキング