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小泉元首相が記者会見 詳報(中)原発ゼロ「郵政民営化の比ではない」
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「原発をゼロにして自然を資源にエネルギー施策を展開しようというのだから、郵政民営化どころの比ではない。壮大な夢のある大きな事業だ。どう実現していけばよいかは、今、党内で議論させれば、そんなに推進論者が多いとはかぎらない。(原発)ゼロ論者に賛同者もいるのはわかっている。どっちの両論でも、首相が決めた方に従う。今、原発ゼロの声がなかなか自民党内で上がってこないのは、首相が『必要だ』と言っているからだ。首相が『ゼロにする』といえば、全く変わっちゃう。最終的には国民だ。世論は軽視できない。世論に抗してやらなければならないこともある。しかし、大きな底流となっている根強い世論をどう読むかも政治家として大事だ」
「国会で決めて郵政民営化は廃案にした。しかし選挙で国民が支持すると、国会議員も変わっちゃう。最終的に首相の権力は国民から与えられているから、その国民の声は首相も聞かざるを得ない時期が来る。あきらめちゃいけない。私は今、いろいろな人から『新党を考えたらどうか』とかね、『原発ゼロを展開している人は他にいるから、よく連携したら』といわれるが、『それぞれの立場でやった方がよいんじゃないか』と。そして、主張を展開するときにはね、誰が賛成しているから、誰が反対しているからというよりも、やっぱり、やむにやまれぬ気持ちがないと公に自分の主張を展開できない。『1人でもやるという気持ちでやらないと駄目だよ』と連携を呼びかけている人には言っている」
「政党にしても個人でも『あの人は反対だから』と。たとえ人と意見は違っても、自分が本当にこう思うんだということを展開していかないと、なかなか世の中は動かない。だから、国民が本当に原発ゼロの世界を望むなら、国民の皆さんも、そういう気持ちを持って運動をしていくならば、必ず政権に届くはずだ」
「自由民主党というのは、国民世論にかなり敏感な政党だ。だから政権を長く担当した。一部の支持があれば当選できるという政党ではない。国民の過半数の支持がないと議員になれない。過半数の支持を得ないと政権を担当できないのだとよくわかっている政党が自民党だ。だから、国民の声が本当に原発ゼロが望ましいとだんだん政権に届いていけば、首相だって気づいてくれる。長いようで、それが民主主義として必要ではないか」