“自爆”評価下げた日本、ほくそえんだ中国 難航する地球温暖化対策
更新温暖化対策の軸は、二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出削減と気候変動による自然災害対策。しかし、経済成長を下押しし、負担を伴うだけに参加国・地域の利害は衝突する。
結局、COP19の合意内容は「2015年末のCOP21よりも十分に早い時期に、自主的な(温室効果ガス排出)削減の『貢献』を用意できるよう、各国に準備を求める」という曖昧で難解なものだった。もはやCOPの目的は「合意」ではなく「決裂しないこと」になっているようだ。
日本が生け贄に
日本はCOP19で、2020年度の温室効果ガスの排出削減目標として「05年度比3・8%減」を表明した。それまでの「1990年比25%減」からは大きな後退だが、東京電力福島第1原発事故を境に全国の原発が停止し、再稼働のめどがたっていないためだ。
