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海外情勢
バーナンキ氏、8年の功罪 量的緩和は高く評価 長期化に禍根
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FRB研究の第一人者のアラン・メルツァー米カーネギーメロン大教授にバーナンキ議長の功績などを聞いた。
--議長としての仕事ぶりをどう総括するか
「功罪相半ばだ。金融危機に対し量的金融緩和を導入したのは適切で、議長は迅速かつ見事に対応した。その点は高く評価する。だが、量的緩和は一時的な手段で2010年以降は続けるべきでなかった。正当な目的もなくFRBの準備預金を積み上げ、容認しがたいインフレリスクを招いた。大量に長期国債を引き受け、政府が財政赤字を無視する事態を助長した」
--金融危機前に比べて景気は回復している
「失業率の低下は労働参加率が下がっているためで満足できる水準ではない。米経済の問題の多くは通貨の量ではなく実体経済にある。投資が活発でなく資金需要がなければ量的緩和の効果は上がらない」
--量的緩和は政府や市場におおむね歓迎された
「歴代の多くの議長のようにバーナンキ氏もホワイトハウスや議会、ウォール街の圧力に過剰反応し、FRBの独立性を損なった」
--一方でFRBは金融規制も強化した
「十分ではない。『大きすぎてつぶせない』とする大銀行への配慮が感じられる。ただ、金融規制は政府と議会の責任も大きい」
--バーナンキ議長はFRBの情報公開も進めた
「よいことだ。市場との対話が増え、議長もさまざまな意見を耳にできる」
--イエレン次期議長の課題は
「量的緩和の縮小が始まったことは歓迎するが、縮小を遅らせればFRBの独立性を一層損なうだけだ。金融政策の正常化を急ぎ、インフレ率を低く保って安定した成長を実現できるかどうかが焦点となる」