ニュースカテゴリ:政策・市況
海外情勢
【新興国に翔ける】世界の小売り企業がアジアで激戦
更新
□スパイダー・イニシアティブ 代表・森辺一樹
オンラインショッピングが登場して、10年ほどが経過した。この間にオンラインショッピング市場は驚異的な成長をとげ、米アマゾンや米ヤフー、そして楽天など多くの“巨人”を生み出し、われわれの身近なところに入り込んできた。今後も引き続き高い成長を続けていくだろう。
しかし、すべのモノがオンラインで買われる状況など絶対に到来しない。オンラインショッピング先進国の米国ですら、電子商取引(EC)化率は現在6~7%だ。日本においては3%に満たない。にもかかわらず、なにかとオンラインに注目が集まるが、今回はオフラインに着目をしたい。
世界の小売り企業ランキングのトップ10を表にまとめた。このなかで、ひときわ目を引くのは米ウォルマート・ストアーズの桁外れの強さだろう。他社の闘志を奪い取るような圧倒的な1位である。これだけ大きな売り上げを誇りながら、今もなお年5%程度の成長を続けている。
この小売業界でも欧米企業の圧倒的な強さが際立つ。上位10社に限らず、上位100社であっても8割は欧米企業である。特に上位企業に関しては、国境を積極的に越え、成長著しいアジアへの展開を加速させている。
一方で、日本企業もイオンとセブン&アイ・ホールディングスが20位以内にランクインしており、海外展開を加速させている。日本トップのイオンは積極的に企業買収を繰り返し、昨年度に仏カルフールのマレーシア事業を買収したことは記憶に新しい。
マレーシア、インドネシア、タイ、フィリピンは、今後ますます小売りの近代化が見込まれ、小売り企業の激しい市場競争から目が離せない。日本の消費財メーカーにとっても、大いに注目すべき市場だろう。
◇
【プロフィル】森辺一樹
もりべ・かずき 海外販路構築のスペシャリスト。10年以上にわたり1000社以上の海外展開の支援実績を持つ。アジア新興国市場の販路構築が専門。海外市場開拓コンサルタントの第一人者として活躍中。“アジアで売る”ためのノウハウをネットラジオで無料配信中! www.spyderagent.com/podcast