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合意でも協定発効は2年後 TPP投資ルール作りで

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合意でも協定発効は2年後 TPP投資ルール作りで

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 シンガポールで22日開幕した環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉の閣僚会合は、関税撤廃や知的財産など各国の意見が対立する難航分野の「着地点」を探り激しい議論が続いている。参加12カ国は25日までに政治判断で着地点への方向性を示し、交渉官による協定文作成など詰めの作業に入る段取りを描く。ただ、12カ国の国内手続きや米中間選挙などの政治日程があり、協定発効が2016年にずれ込むとの見方も出ている。

 12カ国は今会合を「最後の閣僚会合」とするが、「TPP21分野29章のすべてが決着すると思っている人はいない」(交渉関係者)。難航分野で一定の合意が得られても、首席交渉官会合などで「残った論点を整理するのに3カ月はかかる」(通商筋)ためだ。

 各国が協定文を作成・翻訳して、「リーガル・スクラビング(法的洗い出し)」と呼ばれる法的審査に入るのは5月以降になる見込み。日本では内閣法制局が国内法との整合性をチェック。12カ国でも国際法などとの関係を確認し問題があれば文言に修正を施すため3~6カ月かかるとされ、早ければ今夏に協定文がほぼ完成する。

 ただ、各国の夏季休暇に加え、米国のオバマ政権は11月4日に中間選挙を控えている。協定文は12カ国が署名することで文言を覆せない「締結」になり、署名前後に公開されるのが通例だが、「米国はうるさ型の業界団体の反応に神経をとがらせ、選挙前は内容を公開したくないはず」(通商筋)。

 このため選挙直後、アジア太平洋経済協力会議(APEC)が11月11日まで予定されているのに合わせ、例年開くTPP閣僚・首脳会合を開催して署名するとの観測も浮上する。今年のAPEC議長国・中国はTPPに不参加で、署名が実現するかどうかは不透明だ。

 12カ国は署名後、批准手続きに入る。日本では来年の通常国会での審議が有力視される。日本が承認しても発効には参加国の「半分」「過半数」の承認など条件が付く見込みで、発効は16年以降になるとみられる。

 TPP関連の主な日程

 2月25日     TPP閣僚会合閉幕(シンガポール)

 4月下旬      オバマ米大統領来日、安倍晋三首相と会談

 5月17、18日  APEC貿易相会合(中国・青島)

 11月4日     米中間選挙

 11月10、11日 APEC首脳会議(中国・北京)

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