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下村文科相「統合型リゾートに歌舞伎場を」 収入の数%を文化予算に
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カジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)推進法案の審議入りに向けた調整が本格化してきた。超党派の国際観光産業振興議員連盟(会長・細田博之自民党幹事長代行)顧問を務める下村博文文部科学相に、IR実現への課題を聞いた。
--政府は今国会でIR推進法案成立を目指すが、慎重な意見も少なくない
「10年以上議論してきたが、いよいよだ。(2010年に開業した)シンガポールのIRを5月に視察してきたが、同国でも反対が強く侃々諤々(かんかんがくがく)の議論の末に決まった。開業後の状況を見てきたが、政府関係者からは『危惧する意見はなくなった』と聞いた。懸念材料はたくさんあるが、シンガポールは社会問題を克服した」
--日本のIRはシンガポールがモデルになるといわれる
「自国民に約1万円の入場料を課しており、IDカードで依存症や生活保護者の入場を防いでいる。非合法組織の侵入も防いでいる。成功事例を(日本にも)導入して“日本型IR”を作らねばならない」
--日本型IRとは
「市川団十郎さんと対談した際に、『IRにぜひ歌舞伎場を作ってほしい』と訴えられた。彼は『気軽にパッと入って1時間で堪能できるような歌舞伎を作ります』と。外国人どころか日本人にも歌舞伎の良さを知ってもらえる場になる。その時々の流行を取り入れた“カジノ版AKB48”のような催しがあってもいい。各国にない日本だけのIR、各地域の特色を活かした唯一のIRにしなければ意味がない」
--IRが日本文化発信の場になる
「だからこそ外国にあるIRと同じものを作っても意味がない。私が要望したのだが、IR施設の収入の数%を文化予算に充てるよう議連に提案してもらう。青少年への悪影響を懸念する声もあるが、将来依存症にならないような教育も必要になる」