ニュースカテゴリ:政策・市況
国内
【小渕経産相辞任会見詳報(2)】涙目で「安倍内閣の一員として、何一つ貢献ができなかったことをおわびします」
更新
会見で辞任を表明した小渕優子経産相。資料を片手に説明をする=20日午前、東京都千代田区の経済産業省(撮影・大橋純人) 「このように、収入と支出の双方について、果たしてその実態があったのか否か、私自身、大きな疑念を持ったところであり、後援会を含めた関係政治団体の収入と支出の両面にわたり、収支報告書の内容のすべてを第三者的な観点から調査していただく必要があると考えています。そこで、関係する政治団体とは関係のない外部から、弁護士や税理士などの専門家を入れて客観的な調査をしていただくことにしました。政治団体間の資金のやりとりも収支報告書上あったとされているので、その収支と支出が真実あったのかということも含めて、調査していただくことにしました。ただ、調査範囲は多数の団体、個人に及ぶことから、相応の調査期間を必要とする状況にございます」
「このような状況となっていることは、私といたしましては、誠に不徳の致すところであり、自らの関係政治団体の政治資金問題について、引き続きしっかり調査をし、正さなければならないところはしっかり正し、一日も早くご支援をいただいている皆さまの信頼を取り戻すことに専念をしたいと思います。自らのこうした問題によって、経済産業相として経済、政策、エネルギー政策に停滞をもたらすことは、これは許されることではありません。ここで大臣の職を辞し、こうした疑念を持たれていることについて、しっかり調査をし、皆さま方にお示しができるよう、そのことに全力を傾注してまいりたいと考えています。安倍内閣の一員として、経済の再生、女性の輝く社会の実現、その他さまざまな課題に対し、何一つ貢献ができなかったことを心から申し訳なく、おわびを申し上げたいと思います」
(深く一礼し、記者との質疑に移る)
--自身が関係する政治団体の政治資金収支に厳しい声があがっていることをどう受け止めているか
「私の関係する政治資金団体の収支報告の記載をめぐって、さまざまな疑念を提示され、このような形で大変お騒がせしていることを本当に申し訳なく思っています。今日ここでお示しできたこと、そして、引き続きしっかり調査を行ってかいかなければならないこともあります。もう一度皆さまの信頼を取り戻すことができるよう、できる限りの調査をし、お示しをさせていただきたいと思っています」
--辞任を決めたのはいつの時点か
「先週の委員会の中で、自分自身このような気持ちを持っていたと思います」
--原発の再稼働問題や再生可能エネルギーの再処理制度の見直しなど、課題が山積している。また、女性の活躍に期待する声もあった。改めて所感を
「経済産業相としてもさまざまな課題がありました。また、女性政策につきましても、多くの期待をいただいていたことは十分に承知しています。その中でその役割を十分に果たすことができなかったことを本当に残念に思っているとともに、たくさんのご期待をいただいた方々に対して、申し訳ない思いでいっぱいです」
--収支報告書に支出、収入が記載されていなかったことに、なぜ今まで気づくことできなかったのか。就任後に東京電力福島第1原発にすぐに行き、福島の復興に全力で取り組むことを強調していたが、政治活動をどう進めるのか
「(伏し目がちに言葉を選びながら、質問を忘れたのか)もう一度お願いします」
--今回の問題になぜこれまで気づくことができなかったのか。それは何がいけなかったと現時点でお考えか
「(涙目でしばらく沈黙し)私自身、自分が代表を務める政治資金管理団体に関しては、その監督責任があったものと思っています。また、それ以外の政治資金団体について、長年、私が子供のころからずっといっしょに過ごしてきた、そういう信頼するスタッフのもとでお金の管理をしていただいていた。その監督責任というものが十分ではなかったのだと思っています。福島のことについては、経済産業相ではなく、議員の一人としても、これまで経験したことのない事故に対して、次の世代のためにしっかりやらねばならないことをやらなければならない。それは一政治家であっても同じことだと思っています。私の後任の大臣の方がしっかり進めていただけるものと思っています」
--このタイミングでの辞任は国会での説明責任を放棄していることにならないか。また、現時点で議員辞職についてはどう考えているか
「今回、さまざまな調査をし始めたところ、ここから先のことについては私の事務所や後援会による調査では分からない。しっかり第三者を入れて調査をしないと解明できないと思っています。そうしたこととともに、それでは果たして、経済産業相としての重責を両立することができるのかといわれれば、それは難しいという判断をいたしました。大臣の職は辞することになりますが、議員としてしっかりと政治家としての説明責任を果たしていきたいと考えています」
--大きな疑念を抱いていると言っているが、ひとごとに聞こえてしまう。ご自身が代表をつとめている資金管理団体からも観劇会への支出がされていた。ご自身の責任はどう考えているか
「決してひとごとだとは思ってはいません。ただ、本当に申し訳ないのですが、私自身が分からないことが多すぎます。私自身もなんでこうなっているのかという疑念を持っています。私が代表を務めます政治資金管理団体において、信頼するスタッフが収支報告書を提出してきますという報告をもらっていました。何かあれば私の方に言ってくるものだと、そう思っていました。ですので、代表者としての監督責任については私自身が甘かったと思います」