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衆院選、成長戦略や原発など争点 与野党、消費増税めぐり主張
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経済政策の主な争点と各党の公約 衆院選では、安倍晋三首相の2年間にわたる成長戦略、エネルギー、税財政の各政策の是非が大きな争点となる。日本の針路を左右する課題に対する各党の主張をまとめた。
政府が6月に閣議決定した新成長戦略では、国際的に高いとされる法人実効税率(東京都で35.64%)を来年度から数年で20%台に引き下げることを目指すほか、医療や農業といった新規参入などに根強い抵抗のある「岩盤規制」の改革が盛り込まれた。企業の競争力を高め、賃金上昇につなげる狙いだ。
だが、規制改革に慎重な意見も根強いなど成長戦略の実行は遅れ気味。結局、景気回復が軌道に乗らないまま、消費税増税の影響を受ける結果となった。
選挙戦で各党は、法人税改革や環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)推進といった政府の成長戦略への是非を訴えるほか、景気浮揚に向けた各党の政策ビジョンを強調する。ただ「成長戦略」の定義があいまいなため、従来の党の主張を成長戦略として掲げているケースもみられる。
九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)が年明けに再稼働する見通しとなり、選挙戦では、原発再稼働の是非のほか、再生可能エネルギーを含めた将来の電源構成、その中における原発の位置づけなどが焦点となっている。
選択肢としては、(1)安全性確保を前提に再稼働を進める(2)原発による電力供給の可能性を否定しないものの、将来的に「原発ゼロ」を目指す(3)原発の再稼働を認めない-の3通り。ただ、与党内でも微妙に温度差がある。
また、原子力エネルギーの代替となる化石燃料は輸入価格が高止まりしており、原発停止を続ける場合、エネルギー供給の将来像を示すことも必要だ。一部政党は原発稼働ゼロまでのタイムスケジュールを示しており、政策実現までの具体的な道筋も問われる。
安倍首相が消費税率10%引き上げ延期を決断したことに端を発する今回の解散・総選挙。選挙戦では今後の消費税率引き上げについての可否や、今回の引き上げ延期で影響の出る財政再建の道筋などについて、与野党が主張を戦わせる。
消費税率をめぐっては、野党の多くが「(期限を決めずに)引き上げ延期」のほか「引き上げ中止」「引き下げ」といった主張が並び、消費税増税を景気もたつきの“戦犯”と位置づけている。与党側は、2017年4月の税率10%引き上げを前提に、従来の財政健全化目標の堅持を訴える。