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「ピーナツ女性副社長は韓国の恥」 航空法違反の疑いで韓国当局が出頭命令

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「ピーナツ女性副社長は韓国の恥」 航空法違反の疑いで韓国当局が出頭命令

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大韓航空の趙顕娥副社長=9月3日、韓国・仁川(聯合=共同)  【ソウル=名村隆寛】韓国の航空会社、大韓航空の機内で、同社の趙顕娥(チョ・ヒョンア)副社長が客室乗務員のサービスに不満を抱き、離陸直前の旅客機を滑走路から引き返させ、客室サービスの責任者を機内から降ろしていた問題で、韓国国土交通省は11日、趙副社長に対し事情聴取のため出頭するよう伝えた。

 同省では、12日午前10時に出頭するよう求めたが、韓国メディアによると、大韓航空側は「12日の出頭は困難ではあるが、聴取には誠実に応じる」と回答してきたという。

 航空法によると、客室乗務員への指揮・監督権は機長にあり、国土交通省では、趙氏の行為が同法に違反していたかどうかを調べるという。

 趙副社長は、大韓航空を傘下にする韓進グループの会長の長女。問題の責任をとり、10日に辞表を提出した。株主総会で取締役からも退く見通しだ。

 趙副社長は5日未明、米ニューヨークのケネディ空港から韓国・仁川空港に向かう機内のファーストクラスで、客室乗務員がナッツを袋に入ったまま提供しようとしたことに激怒。責任者の男性パーサーを呼びつけた。

 パーサーは、タブレット端末で接客マニュアルを確認しようとしたが、その操作に手間取ったことでさらなる怒りを誘引。趙副社長はパーサーを大声で叱責し、機内から降りるよう命じた。滑走路に移動していた旅客機は、搭乗口に戻り、担当責任者を降ろして遅れて離陸した。

 問題をめぐって韓国国内では「客をさしおいて、越権行為ではないか」と批判が噴出。乗客の前でののしられた乗務員や、旅客機から降ろされた責任者への同情論も出ている。

 日本のネット上でも、すでに漫画のかたちで揶揄(やゆ)されていることなどが、韓国メディアにより紹介されており、「ピーナツ副社長(趙氏)は韓国の恥だ」との非難も起きている。

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