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上から目線、やりたい放題の中国人旅行者 “ディズニーランド化”チベット蝕む

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上から目線、やりたい放題の中国人旅行者 “ディズニーランド化”チベット蝕む

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 中国チベット自治区を訪れる中国人(漢人)旅行者の度を超した不埒な行動が、現地で摩擦を引き起こしている。旅行者は平気で仏像に上ったり、無断で巡礼者の写真をとったりし、信仰心の厚いチベット人の神経を逆なでしているという。当局は注意するどころか、聖地の世俗化に向けた観光開発に熱心で、チベットの「ディズニーランド化」を憂う指摘もある。

 仏像にまたがり、祈祷旗を踏みつけ…「神聖」を汚す中国人観光客

 ロンドンを本拠とする非政府組織(NGO)「チベット・ウオッチ」が2014年10月に発表した報告書「文化の衝突 チベット観光の現状」には、ショッキングな写真が何枚も掲載されている。

 両手や両膝、額という体の5つの個所をを地面につけて、仏や高僧などを礼拝する「五体投地」をする巡礼者や、嫌がるチベット人女性に何人もの“にわかカメラマン”が群がり、レンズを向ける姿はまだましなほうだ。

このニュースのフォト

  • 祈りの対象のマニ石に上る漢人旅行者。ネットで拡散している(チベット・ウオッチ提供)
  • タルチョー(祈祷旗)の上に座ったり、踏みつけたりする漢人旅行者(チベット・ウォッチ提供)

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