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上から目線、やりたい放題の中国人旅行者 “ディズニーランド化”チベット蝕む

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上から目線、やりたい放題の中国人旅行者 “ディズニーランド化”チベット蝕む

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 もっとひどいのは、大きな仏像の肩にまたがる女性の写真。さらに、タルチョーと呼ばれる祈祷(きとう)旗を踏みつけて歩いたり、僧侶を経典を描いた神聖なマニ石の上に立ったり…。目を疑う写真ばかりだが、こうした習慣やタブーを無視した行為が漢人旅行者に蔓延(まんえん)、チベット人の怒りを買っているのだ。

 報告書は「中国政府によるチベット観光の促進は、文化の結束をもたらすどころか、緊張を生み出している」とし、さらに「中国人観光客はチベット人を展示物程度にしかみていない、動物園の動物のような扱いをしている」と憤る。

 中国人旅行者の心理では中華世界とは違う物珍しさが優先され、仏像や聖なる品々も単なる好奇なモノとしか映らないのだろう。

 米ネットメディアのグローバルポストは、この報告書を大きく取り上げ、米ニューヨーク市立大の中国・チベット史研究者のコメントを載せている。

 「報告書の内容は正確だ。悪しき行為は広がっている。中国人の団体観光客は私にとって見たくない存在。他者を尊重しようとしない厚顔無恥な人々だ」

このニュースのフォト

  • 祈りの対象のマニ石に上る漢人旅行者。ネットで拡散している(チベット・ウオッチ提供)
  • タルチョー(祈祷旗)の上に座ったり、踏みつけたりする漢人旅行者(チベット・ウォッチ提供)

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