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TPP「カナダ外し」浮上 農産品開放に消極的、各国の間で批判強まる
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環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉で、農産品の市場開放に消極的なカナダを外した11カ国での合意を目指す案が浮上している。米メディアによると、スキュース農務次官が3日、記者団に対して各国内でカナダ抜きでの合意を目指すよう求める声が出ていることを認めた。
またスキュース氏は、カナダが意味のある形で交渉のテーブルについていないと批判。そのうえで、「カナダの参加はすべての国にとって利益になる」として、カナダに交渉合意に向けた歩み寄りを求めた。
交渉各国の間でカナダへの批判が強まっているのは、乳製品や鶏肉の国内生産量と輸入量を政府が管理する供給管理制度を維持する姿勢を崩していないからだ。カナダが昨年、欧州連合(EU)と合意した自由貿易協定についても、米国内では「TPPで目指している水準に比べて不十分だ」としてカナダの市場開放への消極姿勢が問題視されている。
一方のカナダ側は「交渉を台無しにするつもりはない」としているが、10月に総選挙が予定されていることから譲歩は難しいとの指摘もある。(ワシントン 小雲規生)