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日経平均1万8000円の「壁」は超えられないのか? 2カ月ぶり突破もまた一進一退…
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約8年ぶりの高値を更新した日経平均株価=2月16日、東京都中央区(小野淳一撮影) 昨年から日経平均株価にとって「1万8000円」が大きな壁となっている。昨年12月8日の取引時間中に一時回復した後は大きく値下がりに転じ、再び回復するのには先週12日までかかった。終値ベースでは16日に7年7カ月ぶりに回復し、市場には「今度こそすんなり突破」という雰囲気が漂ったが、きょう17日には再び値下がりして割り込んだ。やはり厳しい「壁」なのか?
SMBC日興証券の吉野豊チーフテクニカルアナリストは「株への先行き感は高いが、積極的に買い進めるだけの材料がない」と指摘する。ギリシャ債務問題による欧州、世界経済の先行き懸念が積極的な買いにつながっていないとの見方だ。このため最近は一進一退の展開になることが多い。
とはいえ、全体的には市場関係者らは比較的、壁の問題を楽観視している。楽天証券経済研究所の窪田真之チーフ・ストラテジストは「この2カ月間は原油価格の急落、ギリシャ債務問題で株価が下押しされた」と、値下がり理由を冷静に分析する。下がるべき時期だったというのだ。
その時期をはさんだにしては、1万8000円台を2カ月で回復できたことで、見通しは明るいと見る声も多い。カブドットコム証券の河合達憲チーフストラテジストは「12月の高値時点の為替は1ドル=120円台。円高となった現在の1ドル=118円台を考えると地合いは強い」と分析。足下の円安基調が続けば、1万8000円の壁をすんなり越えると見る。
1万8000円超えは織り込み済みとして、次の展開に期待する人も多い。大和証券の細井秀司・日本株シニアストラテジストは「3月末までの年度内にはリーマンショック前を意識することになる」と指摘する。つまり、リーマンショック前年の2007年の終値の高値である7月9日の1万8261円が当面のターゲットになる。これを突破すれば、次の山として視界に入ってくるのは2000年3-4月の「2万円」というわけだ。