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海外情勢
インド粗鋼生産、14年度7.9%増 高付加価値化で輸出強化狙う
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インドの粗鋼生産量が拡大している。同国鉄鋼省によると、2014年度(14年4月~15年3月)は前年度比7.9%増の8812万トンだった。同国政府は製造業の振興を推進するなか、国内総生産(GDP)比で2%に相当する鉄鋼業の強化に注力しており、鉄鋼各社も設備投資で生産能力の増強を図っている。現地紙エコノミック・タイムズなどが報じた。
世界鉄鋼協会の調査では、15年1~2月の粗鋼生産量で、インドが米国を追い抜き世界3位に浮上した。インドは前年同期比7.6%増の1456万トンだったのに対し、米国は4.1%減の1352万トンだった。インドは過去5年の年間粗鋼生産量が中国、日本、米国に次いで世界4位だった。
インド政府は経済成長を後押しするため、インフラ整備を加速していることなどから、同国では鉄鋼需要が拡大するとみられており、鉄鋼各社も生産能力の増強に着手している。
インド鉄鋼公社は、1200億ルピー(約2280億円)を投じ、ロウケラ製鉄所(東部オディシャ州)の近代化を図り、年間生産能力を現在の200万トンから450万トンに倍増させる。
ナレンドラ・モディ首相は、同国の粗鋼生産量について、米国に続き、中国(14年の年間粗鋼生産量約8億トン)も追い抜くと述べるなど強気の姿勢だ。
粗鋼生産量は増加しているものの、14年度の同国の鉄鋼輸出は前年度比8.1%減の550万トンだった。一方で、輸入は13年度の545万トンから、14年度は932万トンに急増した。
同国政府は今後、鉄鋼品の高付加価値化などを推進し輸出強化を図るとしている。また、中国などからの安い鉄鋼品の輸入が増加していることから、国内鉄鋼業の競争力確保にも注力する姿勢だ。(ニューデリー支局)