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G7財務相会合が開幕 ギリシャ問題など議論へ
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【ドレスデン=佐久間修志】先進7カ国(G7)の財務相・中央銀行総裁会議が27日夜(日本時間28日未明)、ドイツ東部のドレスデンで開幕した。28日午後(同28日夜)からの本会合では、ギリシャの債務問題などについて意見を交わすほか、金融政策で為替相場を誘導しないとするG7の共通認識を改めて確認する可能性がある。
本会合の初日となる28日は、世界経済や税制などがテーマ。ギリシャの債務問題の打開に向けて意見交換するほか、多国籍企業の課税逃れ対策について取り組みを確認する。日本は安倍晋三政権がこれまで策定した成長戦略や、2020年度に基礎的財政収支を黒字化する政府の財政再建目標を説明する。
また円安ドル高の急激な進展を背景に、日銀の黒田東彦総裁が開幕直前、「為替相場は経済・金融のファンダメンタルズ(基礎的条件)を反映して安定的に推移するのが望ましい」などと発言しており、為替相場についても議論する可能性が浮上している。
27日夜の関連行事では、議長国・ドイツのショイブレ財務相が、各国の財務相らを第2次世界大戦の被害から再建されたフラウエン教会に案内。「この古くて新しい街で、建設的な議論を期待したい」と語った。