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【ロッテお家騒動】法廷闘争も?事態長期化の見通し 「関連株価」軒並み下落
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金浦空港に到着、報道陣に囲まれる重光昭夫氏=3日、ソウル(AP) 【ソウル=藤本欣也】日本のロッテホールディングス(HD)の支配権をめぐり創業者一族が対立している問題で、創業者・重光武雄会長(92)の次男で代表取締役副会長を務める昭夫氏(60)が3日、韓国に戻り、対立する武雄氏に面会した。昭夫氏は報道陣に「事態を早く解決し企業を正常化させる」と強調したが、近く開催予定の株主総会だけでは収まらずに法廷闘争に持ち込まれ、事態は長期化するとの見方も出ている。韓国市場では同日、ロッテケミカルやロッテショッピングなど関連企業の株価が軒並み下落した。
1月にロッテHDの副会長を解任された長男の宏之氏(61)は同日、韓国から日本に向かう予定だったが、急遽(きゅうきょ)キャンセルし韓国にとどまった。対立する兄弟の間で会談の場がもたれるか注目されている。
昭夫氏が会長を務めている韓国のロッテグループによると、昭夫氏はこの日、空港から、ソウル中心部のロッテホテル内にある武雄氏の住居兼執務室に直行、「日本出張から帰ってきました」とあいさつすると、武雄氏は良い表情で「ああ」と答えたという。対話は5分程度だったという。
騒動の発端は、武雄氏が7月27日、宏之氏に伴われて東京の本社を訪れ、昭夫氏ら役員の解任を伝えたこと。これに対し、昭夫氏側は翌28日、取締役会を開き、「解任は無効」とした上で、武雄氏を代表権のない名誉会長とする人事を決め、創業家の“兄弟対立”と“父子対立”が表面化した。
宏之氏側は日韓メディアを通じて反撃。2日には、武雄氏が「(昭夫氏を)許すことはできない」と批判する映像を公開した。武雄氏はこの際、昭夫氏を韓国ロッテグループ会長に「任命したことはない」と事実とは異なる発言をし、韓国では武雄氏の健康状態をいぶかる報道もある。
ロッテは在日韓国人1世の武雄氏が1948年に東京で創業し、67年に韓国に進出。現在、売り上げの90%超は韓国で発生しているが、日本のロッテHDが日韓ロッテの事実上の持ち株会社となっている。