経済対策10兆円超も財源課題 参院選与党大勝「アベノミクス加速への信任」
更新熊本地震を受け、防災などの公共事業にも力を入れる。リニア中央新幹線の全線開業を最大8年間前倒しし、整備新幹線の建設を加速することも表明した。
対策の規模はこれまで5兆~10兆円と見込まれていたが、英国のEU離脱決定で円高・株安が進み、国内景気の腰折れが懸念されている。参院選での勝利を受け、与党内には「20兆円」を求める声もある。
剰余金などは不足
問題は財源だ。昨年度の剰余金は約2500億円にとどまった。今年度の国債利払い費が浮く分などを含めても賄えない恐れがある。
首相は超低金利の環境を生かし、国が企業などに資金を貸し出す財政投融資を活用する考え。公共事業などに使途が限られる建設国債の発行も選択肢になる。
