なぜ求職者にスルーされるのか
採用のノウハウ話に終始してしまったが、そもそも、自社が求職者からどう思われているかを考えたい。私が採用担当者や採用コンサルをしていたころによくしていた手法は、社会における出来事と、企業と求職者の時系列を並べるものである。求職者が生まれてから今までに社会と企業に何が起こったか。求職者との接点はどうだったか。これを検証してみると、求職者と自社との接点がそもそもなかったり、今の企業像とズレていることがわかったりする。
また、今どきの求職者にとって、自社がまるで魅力的ではないことに気づくこともあるだろう。いくら業績が好調だろうと、商品・サービスが評価されようと、求職者にはスルーされてしまう。このような、ブレてはいないがズレている企業に自社がなっていないかを考えてみよう。
もちろん、採用は企業の生命線だ。自社がどうすれば採用できるのか。当事者として考えてみよう。
リクナビ内定辞退率データ問題の件について、リクルートキャリア社はまだまだ反省はたりない。しかし、倫理的にも、サービスの仕組みとしても問題が多々ありつつも、このようなサービスに注目が集まるのは、そこに企業が課題を感じているからである。そして、これからの時代、自社が採れているのかどうか、なぜ採れないのかを自覚することは極めて重要なのだ。
【働き方ラボ】は働き方評論家の常見陽平さんが「仕事・キャリア」をテーマに、上昇志向のビジネスパーソンが今の時代を生き抜くために必要な知識やテクニックを紹介する連載コラムです。更新は原則隔週木曜日。アーカイブはこちら