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やりたい事を見つけた息子 親としてのアドバイスは

安西洋之
安西洋之

 大学の意義がさまざまに問われている。しかもパンデミックでキャンパスライフには多くの制限がかかっている。他方、何をやりたいか分からないという同世代の子が多いなかで、少なくても現在、やりたいことがあるのは悪くない。

 だが、写真ジャーナリズムの世界で生きるには、大学レベルのある程度の幅広い学びが基盤になるのは、そこを脇でみているぼくには実感できる。イタリアの高校の教科書をみていると、日本の大学の教養課程レベルまではカバーしているとは思うが、欧州で仕事をしていくならば欧州のレベルでの学びが必要だ。それに、だいたいイベントも大幅減のこのタイミングで、息子がこの業界に参入していくのが現実的な方策として適当かとの疑問は当然ある(要するに、仕事があるのか?)。

 ごちゃごちゃ言わず、とりあえず働きたいときに働き、仕事をしていくうちに大学での学びが欲しいと思った時点で学ぶ、という選択肢もある。しかし、これは学ぶための強い意思がないと、そのまま「まあ、いいか」と日々の生活に流されることになりかねない。

 息子は適切な方向転換ができるタイプだろうか。

 そう期待したいが、どのようなタイプであっても、人間というのは弱いものだ。ということで我々が親として提案したのは、まず大学に入学だけはしておき、仕事の状況によって休学して仕事に専念するという道だった。今、息子は大学に行きながら、写真エージェントなどに送りまくるポートフォリオを作成中だ。

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