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言葉が荒くなると、心持や行動も雑になる パンデミックとの付き合い方

安西洋之
安西洋之

 この感染が社会にもたらす混乱は、死者数もさることながら、重症者の長期入院による医療施設やスタッフの占有であることが第1波の際に学んだことだ。

 それにも関わらず、メディアも政府も騒ぎすぎると大声をあげる人たちがいる。確かに先月の前半あたりは、「第1波の死者数は低いし、重症者もまだまだ少ないから心配し過ぎはカオスの元」との説明に説得性があり、納得する人たちも多かった。

 しかし感染者数と入院者数が毎日ぐんぐんと上昇し、集中治療室の状況が厳しいと報道されると平常心を保ちきれなくなっていく。そうするとウィルスの性格よりも、行政のこれまでの判断が適切だったのかと問いたくなる人が増える。

 毎日、行政の発表するデータを見やすく加工し、自分のコメントを加える医師のソーシャルメディアへの投稿を見ている人が多数いる。「いいね」の数はいつも4桁以上だ。初夏から初秋にかけては、状況が制御できているとの安心材料としてその投稿を見ていた人たちが、晩秋には「もう、こんなの見ていても無駄だ。感染は何をどうやろうと広がるしかないのだ」と捨て台詞を残して、コメント欄から去っていく。

 そういうコメントを眺め、ぼくは踏ん張りどころと感じる。多分、ぼくだけでなく、何千かの少なくない数の人が、踏ん張りどころだと思っていて欲しいと願いながら、それらの言葉を読んだに違いない。第2波で気になる点は、コメント欄の言葉の数々が荒っぽくなっているのではないかということだ。

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