働き方ラボ

コロナ禍の就活シーズン到来 オンライン面接“必勝”へ3つのポイント

常見陽平
常見陽平

 機器・接続トラブルには動じるな

 最後に、大切なのは「余裕」である。怖がらせるわけではないが、オンライン面接には、トラブルがあって当然だというぐらいの姿勢で臨みたい。高いスペックの機材を使い、高速な回線を用意していようとも、相手の都合など、なんらかの事情で通信の遅延などのトラブルは起こるものである。突然、声が聞こえなくなる、動画がカクカクするなどの現象である。面接官の側も、機材や通信のトラブルはあるものだと認識しているので、落ち着いて対応したい。

 他にも、突然の来客や家族が部屋に入ってくるなどのトラブルも起こりうる。取り乱さず、冷静に対応したい。

 なお、オンライン面接でバレてしまうのが、カンニングペーパーである。視線によって、一発でバレる。もちろん、掲示する場所を工夫したり、ディスプレイ上のカメラに近い位置にメモを表示するなどの技はあるが、意外に相手には伝わるということを覚えておこう。

 面接慣れするためにも、普段からウェブ上でのコミュニケーションではカメラをオンにすると良い。新卒の学生に関しては、大学でのオンライン講義では、通信費を軽減させるためにも、プライバシーの観点などからも、必ずしもカメラオンを推奨しているわけではない。そんな人が突然、カメラオンにすると、緊張するのは必至なのである。

 語り継がれる…就活“珍プレー”

 なお、やや番外編ではあるが、コロナ前からずっと就活の世界で話題になる、就活珍プレー好プレーがコロナ禍でどう変化するのかが気になる。四半世紀ほど就活シーンをウォッチしているが、数々の就活武勇伝を見聞きしてきた。スポーツのユニフォームで面接にやってきた学生、突然、リクルートスーツを脱ぎエアロビクスを始めた学生、ドラえもんの着ぐるみで登場した学生、ヒップホップで自己PRを始めた学生、フィギュアスケートのイナバウアーを実現した学生などである。この手の武勇伝、都市伝説で言うと「森本です。森永を本気で愛する森本です」「GNPとは頑張れ、日産、パルサーの略です」「男は黙ってサッポロビール。だから黙りました」という学生がいたという説がまことしやかにささやかれるが、真相は定かではない。この手の奇策がオンライン化でどう変わるのか。激しく傍観したい。

 昨年度はオンライン面接が広がり、求職者も企業も困惑した。ただ、これもまた面接の手間の軽減のために、10年以上前から導入を検討されていたことである。スマホ自撮り模擬面接を繰り返し、慣れることによって乗り越えよう。

常見陽平(つねみ・ようへい)
常見陽平(つねみ・ようへい) 千葉商科大学国際教養学部准教授
働き方評論家 いしかわUIターン応援団長
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。リクルート、バンダイ、クオリティ・オブ・ライフ、フリーランス活動を経て2015年4月より千葉商科大学国際教養学部准教授。専攻は労働社会学。働き方をテーマに執筆、講演に没頭中。主な著書に『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社)『僕たちはガンダムのジムである』(日本経済新聞出版社)『「就活」と日本社会』(NHK出版)『「意識高い系」という病』(ベストセラーズ)など。

【働き方ラボ】は働き方評論家の常見陽平さんが「仕事・キャリア」をテーマに、上昇志向のビジネスパーソンが今の時代を生き抜くために必要な知識やテクニックを紹介する連載コラムです。更新は原則隔週木曜日。アーカイブはこちら

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