好調ユニクロに欠かせないパートナー
ユニクロの売れ筋といえば何を思いつきますか? おそらくほとんどの人が「ヒートテック」「エアリズム」「ウルトラライトダウン」を挙げるのではないでしょうか。
実は、この3つの製品素材はすべて、東レが独自に開発しています。「独自」ということですから、納品業者としての力は相当なものだと言えるでしょう。しかし、詳細は公表していないものの東レの売り上げの伸びを見るに、相当な割合をユニクロへの納品が占めているはずです。もし、これに伴う設備投資が大きいとなると、「ユニクロが手を引いたら厳しい」というようにユニクロ(買い手)の交渉力が強いとも言えます。何れにしても、納品業者とのやり取りもユニクロという企業においてはかなり重要なファクターだと言えるでしょう。
交渉カードになるほどの高度な技術
2021年も好調を維持しているソニーも、スマホ本体では成功できませんでしたが、そこに納品するカメラ画像処理用半導体「CMOSイメージセンサー」を主力とするイメージング&センシング・ソリューション分野で大きな存在感を出しています。
汎用品、つまり「安価な代替品がいくらでもあるような状況」にならないような技術革新を続け、交渉力を維持していると言えるでしょう。このような力をもっているからこそ、「ファーウェイへの輸出禁止」がファーウェイとの交渉におけるカードとして使われたりしているのだと言えます。
足元をすくう納品リスク
5Fにおける「納品業者」は価格交渉だけではありません。安定した納品契約や、急な出荷停止などのリスクに備えた対策なども重要です。突然、より条件の良い企業が現れて独占契約を結ばれてしまうという事例も少なくないのです。皆さんも是非「足元」をすくわれないよう、しっかりと状況分析してみてくださいね。
【今日から使えるロジカルシンキング】は子供向けにロジカルシンキングのスキルを身につける講座やワークショップを開講する学習塾「ロジム」の塾長・苅野進さんがビジネスパーソンのみなさんにロジカルシンキングの基本を伝える連載です。アーカイブはこちら