オンライン飲み会サービス「たくのむ」を展開しているのが1010(同)です。ログイン不要、時間制限なし、無料でURLを共有するだけで飲み会を開催できます。オンライン店舗をオープンできる「お店プラン」の提供も開始し、飲食店をはじめとした「お店」をオンライン上で開くために必要な決済などの機能も提供しています。今後は飲食デリバリーや各種オンラインコンテンツとの連携も進めるなど、付加価値をつけて宅飲み会をより便利にします。
ベルフェイス(東京都渋谷区)は「デスクで営業する時代へ」をビジョンに、電話しながら対面以上の商談を可能にするオンラインツール「bellFace(ベルフェイス)」を販売しています。ITリテラシーを問わず、誰でもスムーズに使える点が売り物でサポート体制も充実しています。今後はセールスデータ領域に着手。ブラックボックス化していた営業パーソンのスキルの可視化、解析に注力します。
通話しながら一緒に動画
ピカブル(同港区)は好きな人と通話をしながら動画やウェブサイトを楽しめる次世代通話アプリ「Picable(ピカブル)」を提供しています。スマホ上で、おしゃべりをしながらドラマや映画を楽しんだり、隣にいるような感覚で情報サイトを見て旅行の計画を立てたりすることができます。COVID-19後はエクササイズ動画を流しながら友達と一緒に、それぞれの自宅で運動するといった使い方もされています。
インサイドセールスやマーケティングの成果向上支援をする、SNS営業自動化サービス「ChatBook(チャットブック)」を提供しているのがチャットブック(同)です。マーケティングから営業が受注するまでの流れやアフターフォローを自動化し、営業がクリエイティブな仕事に集中できる状況づくりをサポートします。テレワーク時代で最も困難を極めるのは新規営業です。こうした事態を打破するのがChatBookです。
リモートサービスにはメリットとデメリットの部分があり、デメリットの部分の課題解決を図ることが普及につながります。例えば物理的な部分だと遠距離でも繋がることができるのに対し、コミュニケーション体験が希薄になったり運動不足になったりすることが欠点です。効率化の課題はマネジメントやメンタルケアを行いにくい点。通信環境はログを残しやすく蓄積・分析による改善を図れるメリットがある一方で、システムへの負荷や情報漏洩リスクを抱えています。
こうした問題に確実に向き合って対応していけるベンチャーが、このリモート化の次の時代で本格的に台頭してくると考えています。
【Fromモーニングピッチ】では、ベンチャー企業の支援を中心に事業を展開するデロイト トーマツ ベンチャーサポート(DTVS)が開催するベンチャー企業のピッチイベント「Morning Pitch(モーニングピッチ)」が取り上げる注目のテーマから、日本のイノベーションに資する情報をお届けします。アーカイブはこちら