【社長を目指す方程式】新環境で勝てる最強の“逆張り”人脈術 成功者はみな、これを実践している!
【社長を目指す方程式】 こんにちは、経営者JPの井上です。
2019年度がスタートして2週間、皆さん、お忙しくされていらっしゃることと思います。今回は、新環境に身を置く人の多いこの季節、新たな場で自分をレバレッジさせる人脈術についてご紹介したいと思います。
重責を担う人は、良い人脈を引き寄せる力を兼ね備えています。その人脈作りの思考、行動パターンは、実は一般的に思われているものと大きく異なるところがあるのです。その“逆張り”の部分に着目してみましょう。
あなたの幸せ度は、あなたの人脈で決定付けられている?!
最初に、ちょっと興味深いデータがありますのでご紹介します。
世論調査会社ギャラップ社のコンサルタント、トム・ラス&ジム・ハーター氏が著した『幸福の習慣』で紹介されているデータによれば、人の幸福度は自分から数えて3人目の関係者まで影響するそうです。
そして、日々の生活に幸せを感じている友人が1人増えるごとに、あなたが幸せになる可能性は9%ずつ高まり、逆に不幸だと感じている友人が1人増えるごとに、幸せでいられる可能性は7%ずつ低下するのだと。
今回の社長を目指す法則・方程式:
マーク・グラノヴェッター「弱い紐帯理論」
「類友」とよく言いますが、幸せ度合いも相互に関係し合ってしまうのです。あなたが持っている人脈が、ハッピーな人達で構成されていれば、あなたは確実にハッピーになりますし、逆にあなたの人脈があまり良くない状況の人達で成り立っていると、あなた自身までが不幸になってしまう…ちょっと怖いですよね。人脈メンテナンス力は、確実にあなた自身の幸せを大きく左右するのです!
有益な人脈とは、「知らない人」である?!
さて、では人脈はどのように形成していくことが望ましいのか。
一般的に人脈とは、身近な濃い関係性を思い浮かべることと思います。もちろん個人的な身内関係、友人関係という点ではその通りです。
一方、今回、仕事の側面で考えてみますと、全く逆のアプローチが必要となります。自分から「遠く離れた関係性」を築くことが、有益な人脈形成の第一歩となるのです。
スタンフォード大学社会学部教授のマーク・グラノヴェッターが唱えた、「弱い紐帯理論(The strength of weak ties)」をご存知でしょうか。社会学者のグラノヴェッターが共同体の中での情報の伝播の仕方について研究し明らかにしたもので、<非連続的な良縁は、身内のネットワークではなく、少し遠い知り合いからもたらされる>というものです。
グラノヴェッターはこの理論を、実際の転職活動をサンプルとして明らかにしました。その著書名も『転職 ネットワークとキャリアの研究』です。
有益な転職先の情報は、身内や友人、同僚などからはなかなか出てこず、つながりの薄い知人や平素付き合いのない知り合いなどからほとんどもたらされているということを、グラノヴェッターは明らかにしたのです。
今回の社長を目指す法則・方程式:
マーク・グラノヴェッター「弱い紐帯理論」
言われてみれば、皆さんも感覚的に、新しい情報や人脈は、既存の自分のつながりではないところの方からしか出てこようがないことは、理解できると思います。
身内で固まらず、外のコミュニティーに出ていくことの重要さを「弱い紐帯理論」は証明しているのです。さあ、仲間内でばかり飲みに行っている場合ではありません!知り合いのいない場所へ、どんどん足を運びましょう。
人脈とは「誰を知っているか」ではない!
知り合いのいない場所へ、どんどん足を運ぶ。
ということは、交流会や勉強会などに参加し、手当たり次第に名刺交換をすることでしょうか?実際、“意識高い系の人たち”を中心に、現職をさっさと切り上げては、夜な夜なこうした会に足を運んで名刺を配りまくっている人がいますね。
断言しましょう。いくら、何十人、何百人と会ったとして、ただ名刺交換しても、人脈には絶対になりません!
出逢いに行く前に、ぜひ準備して欲しいことがあります。それは、「自己紹介」です。
自己紹介力=(1)自分の概要(プロフィール)+(2)信頼性(実績、権威、証明書、人脈)+(3)相手へのメリット(提供できるもの)
自己紹介というと、結構な割合で日本人ビジネスパーソンは「会社紹介」になってしまいます。
挨拶相手に伝えている自分の情報が、「会社名、部署名、肩書き、自社の事業や商品・サービス説明」だけになっていませんか?「◯◯社マーケティング部のわたし」ではなく「マーケティングを専門とするわたし」、「◯◯社経理財務部のわたし」ではなく「アカウンティング、ファイナンスを専門とするわたし」です《(1)+(2)》。
また、ぜひとも意識したいのは、挨拶している・名刺交換をしている相手がどのような人かに対して、「その人にとってメリットになる何か、提供できる何か」を自己紹介で伝えることです《(2)+(3)》。
「ああ、それならぜひ次回、具体的に話を聞かせて頂けませんか」。この一言が、名刺交換相手から出てくるか否か。それが、有益な人脈への第一歩。
今回の社長を目指す法則・方程式:
マーク・グラノヴェッター「弱い紐帯理論」
これが難しい場合、逆にあなたが相手に対してメリットを感じてもOKです。あなたの方から「ああ、それならぜひ次回、具体的に話を聞かせて頂けませんか」と相手に思わず言ってしまう出逢いも、とても良い人脈候補です。
人脈=「誰を知っているか」ではなく、「誰に知られているか」。
「知られ力」こそ、有益な人脈基盤を形成するOSです。
積極的な新たな出逢いの自己創出と、自己紹介力で、まずは勝負。「運」の回で紹介した「プランド・ハップンスタンス」と今回の「弱い紐帯」で最強人脈を築いていけば、これからのビジネス人生において、怖いものは全くありません!
【プロフィール】井上和幸(いのうえ・かずゆき)
1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。
経営者JPが運営する会員制プラットフォームKEIEISHA TERRACEのサイトはこちら。
【社長を目指す方程式】は井上和幸さんがトップへとキャリアアップしていくために必要な仕事術を伝授する連載コラムです。更新は原則隔週月曜日。
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