【最強のコミュニケーション術】意見が食い違ったら、どうしている? 「自覚」と「使い分け」でトラブルは減る (3/3ページ)

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 ◆「譲歩」は次回に繋げる手にもなる

 自分にとってはどちらでもいいような案件については、譲るのもよい方法です。

 【例】「じゃあ、君の推すA案でいこうか」

 ただし、なんでも譲っていると「感謝されなくなる」「意見がない人だと思われる」といった弊害もあるので、譲歩のし過ぎには注意してください。

 「本当は自分の意見を通したいんだけど、今回は…」というニュアンスをセットにして、次回の相手の譲歩に繋げるというテクニックもあります。

 ◆双方の納得が必要なら「協調」

 重要であり、お互いの納得が必要な案件については、じっくり話し合って決めるといいでしょう。

 【例】「お互いが気持ちよく仕事をするためには、どんな解決方法があるだろうか。じっくり話し合ってみないか」

 時間がかかる方法なので、日常のすべての案件でこのやり方をしようとすると効率が悪くなります。どんな案件で使うべきなのかを見極めましょう。

 ◆「先送り」が適切なケースとは

 感情の沈静化を待ったほうがいい案件や、しばらく様子を見てから決めたい案件については先送りのコミュニケーションも有効です。

 【例】「差し支えなければ、この件の返事は来週にさせてもらいたいんだけど」

 多く使ってしまうと信頼関係にヒビが入りやすくなります。問題や相手を軽んじているわけではないという意思表示とセットで使うことを意識しましょう。

反射的に発言しない

 意見が対立したとき、私たちは自分が得意なコミュニケーションスタイルを使いがちです。例えば、普段から主張することが多い人は、重要でない案件でも自分の意見を通そうとしがちですし、普段から譲歩を多くする人では、嫌だなと思うことも譲ってしまいがちです。

 意見が食い違ったときには、反射的に発言しないのがポイントです。場面に合わせ、どのタイプを使うか考えることで、人間関係のトラブルを減らすことができるでしょう。

藤田尚弓(ふじた・なおみ)

藤田尚弓(ふじた なおみ)コミュニケーション研究家
早稲田大学オープンカレッジ講師
株式会社アップウェブ代表取締役
企業のマニュアルやトレーニングプログラムの開発、テレビでの解説、コラム執筆など、コミュニケーション研究をベースにし幅広く活動。著書は「NOと言えないあなたの気くばり交渉術」(ダイヤモンド社)他多数。

【最強のコミュニケーション術】は、コミュニケーション研究家の藤田尚弓さんが、様々なコミュニケーションの場面をテーマに、ビジネスシーンですぐに役立つ行動パターンや言い回しを心理学の理論も参考にしながらご紹介する連載コラムです。更新は原則毎月第1火曜日。

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