マック&ユニクロ流人財育成

会社をぐんぐん成長させる秘訣 「スーパー店長心得」 (3/3ページ)

有本均
有本均

 しかし、人情が厚く、社員に対する愛情を感じていました。柳井氏は「鬼になり、仏になれ」と言い続けていましたが、店長に求められる人間力を表現している言葉だと思います。

 ロジカルシンキングが使える

(4)目標管理が得意

 優秀な店長は、目標達成に対して貪欲です。

 あきらめず、手法を変えて最終的に目標を達成するのです。

 目標達成を行うために必要なのが、ロジカルシンキングです。

 何をすべきか、準備物は何か、を分析して行動に落とし込み、優先順位に基づいて実行していきます。

 目標管理が得意な店長は、ロジカルシンキングを身につけています。

 大きな目標を具体的な行動計画に落とし込み、スタッフ一人一人が目標に向かうことができているのかを確認しています。

 ここで目標達成ができない場合は、行動計画を論理的に考えることができていないからでしょう。

 顧客満足と数字に強いという点は、成果に関わるポイントです。

 人間力と目標管理は、目標達成のために必要なポイントです。

 顧客満足・数字を追及するためには、人間力と目標管理が必要です。これらのバランスが取れている人が、スーパー店長と呼ばれる人だと思います。

 店長とはお店の経営を任されている経営者の一人であり、重要な役割を担っています。

 私自身も店長時代の経験はその後のキャリアにとって何一つ無駄なことはありませんでしたし、かけがえのない財産だと感じています。

 ぜひ4つの項目を意識し、スーパー店長を目指してください。

有本均(ありもと・ひとし)
有本均(ありもと・ひとし) 株式会社ホスピタリティ&グローイング・ジャパン社長
1956年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部入学後、大学1年からマクドナルドでアルバイトを始め、1979年、日本マクドナルド株式会社に入社。店長、スーパーバイザー、統括マネージャーを歴任後、マクドナルドの教育責任者である「ハンバーガー大学」の学長に就任。2003年、株式会社ファーストリテイリングの柳井社長(当時)に招かれ、ユニクロの教育責任者である「ユニクロ大学」の部長に就任。その後、株式会社バーガーキング・ジャパンの代表取締役など、外食・サービス業の代表、役員を歴任する。2012年、ホスピタリティ&グローイング・ジャパンを設立。マクドナルド、ユニクロ等を経験して得た「人財育成のノウハウ」を活かし、世界中のサービス業の発展を目指す。著書に「どんな人でも一流に育つしくみ」。

【マック&ユニクロ流人財育成】は有本均さんが人を上手に育て会社を成長させる人材育成のノウハウを伝える連載コラムです。更新は原則隔週火曜日。アーカイブはこちら

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