地方発26歳女性プロゲーマーの素顔 (上)ゲームが「部活」だった (3/4ページ)

ゲームの技の精度を磨いたり、対策を練ったりと、練習を重ねるたぬかな選手=大阪市福島区
ゲームの技の精度を磨いたり、対策を練ったりと、練習を重ねるたぬかな選手=大阪市福島区【拡大】

  • 「eスポーツの裾野を広げたい」と話すたぬかな選手=大阪市福島区
  • 父親の影響で、きょうだいと共にゲームに熱中するようになった小学生時代のたぬかな選手(本人提供)

 たぬかな もともと父が大のゲーム好きで、小さいときから家に「スーパーファミコン」や「プレイステーション」がありました。当時はゲームセンターも盛況で、父がパズルゲーム「テトリス」がめっちゃ強かったのを覚えています。その父が夜中になると「いまからゲームやるぞ」と私たちを呼び、ホラーゲーム「バイオハザード」をプレーするのを、姉弟3人で観戦する日々でした。それで、小学校1年生くらいから自然とゲームをするようになりました。

 --私は「ゲームばっかりしないで勉強しなさい」とよく叱られました

 たぬかな 真逆ですね(笑)。私にはそれぞれ2つ違いの姉と弟がいて、同じ部屋だったのですが、テレビがあったので夜10時ごろになると3人で集まり、ゲームを楽しんでました。姉がやっていたスーパーファミコンの「ドラゴンクエスト」には熱中しましたね。

 --格闘ゲームと出合ったのはいつですか

 たぬかな 高校生のときです。高校を卒業したら就職すると決めていたので、建築科がある工業高校に進学しました。男子ばっかりで、27人中女子は3人だけ。放課後にゲームセンターに行って格闘ゲーム「鉄拳」をするのが男子の間ではやっていて、ゲーセンで男子が鉄拳をプレーするのをみてやり始めました。

 --“部活”感覚で鉄拳に打ち込んだ

 たぬかな そうです。みんなで放課後に制服を着たままゲーセンに通っていました。大勢の男子に混じって、制服をきた女子が格闘ゲームをするというおかしな状況で、プレーすると物珍しさから、ギャラリーができたり、写真を撮られたりしました。どんどん上達してきて、アルバイト代は全て鉄拳に注ぎ込みました。徳島に1プレー50円のゲーセンがあるのを見つけて、高校から片道45分かけてみんなで自転車で通ってました。部活動みたいで、本当に楽しかった。

 --女の子が毎日ゲーセンに通うのは、両親から心配されなかったのですか

まさに「拳と拳を交えて友になる」