ビジネスパーソン大航海時代

AI時代を先取りし“カオスを調和” 通信大手傘下企業の取締役~航海(8) (1/4ページ)

小原聖誉
小原聖誉

 今回は、KDDIと博報堂とのジョイントベンチャーで取締役COOを務める丹野豊さん(40歳、株式会社mediba)についてお話させてください。

 現代はSNSによって個人のエンパワーメントがしやすい時代と言われます。そのさなか、丹野さんは取締役として自分個人ではなく組織をより良くしていく責務に取り組まれています。最初は「立派な人だな」と感じながらお話をうかがっていましたが、聞くにつれ、実はこの先に訪れるAI時代を先取りした新しい在り方だと思い至りました。

 組織に属する方にとって勇気を持つ道しるべになるのではないでしょうか。

 グループ会社史上初、プロパー社員が取締役に

 昨年5月、大手通信会社であるKDDIグループのmediba社はある選択をしました。

 親会社であるKDDIや博報堂以外のプロパー社員である丹野さんを取締役に選任したのです。一般的にはグループ会社の取締役人事は親会社からの出向者で固めるのが通例であるように思われ、なかなか聞くことはありません。

 このことを丹野さんご自身はどう思っているのか、なぜ昇格できたのかを知りたいと思い、インタビューを打診しました。

 「なぜ取締役になれたか?ですか…すみませんがそれは私にはわかりません」

 丹野さんの表情を見ると本気で困っているようです。

 「なぜなら、取締役になるために仕事をしていたわけではありません。だから指名された説明が難しいです。今も偉くなったとも思っていないですし、これからも偉くなりたいとも思っていません」

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus