元受付嬢CEOの視線

今すぐ実践できるプレゼン術 プレゼンとは縁がなかった私が上級者になれたワケ (1/3ページ)

橋本真里子
橋本真里子

 これまでも触れてきましたが、私はもともと受付嬢でした。受付嬢時代、プレゼンテーション(プレゼン)をした経験は一度もありませんでした。「日本人は自己主張が苦手」といわれますが、私もそんな典型的な日本人のひとりだったと思います。受付という職業は自分を主張するよりむしろ黒子的な役割を担うポジションだったことも自分の考えを述べる必要性がなかった理由かもしれません。

 そもそもプレゼンと向き合う機会がなかったので、自分が得意か苦手かを考えることもありませんでした。小学生や中学生の時に児童会や生徒会などで大人数の前で話すことがあったので、どちらかというと得意かな…なんて思っていましたが、起業してから自分のプレゼンスキルの低さを痛感しました。

 そんな私が今では比較的、プレゼンが得意になってきています。今回は、プレゼン素人だった私が自分自身で「得意」と言えるようになった経緯や理由、そしてスキルアップのコツをお話しします。

そもそも良いプレゼンとは?

 良いプレゼンとは? この質問に答えられる人は意外と少ないと思います。というのも、プレゼンの目的はその時々によって変わるからです。プレゼンのシチュエーションの例をいくつか挙げてみますね。

<プレゼンのシチュエーション例>

・ピッチ大会などで投資家に自分の考えを伝える

・競合とのコンペで、クライアントに自社のサービス導入の意思決定を仰ぐ

・会社の代表が社員に自分の考えを伝える

・選挙などのように立候補者が有権者の共感を仰ぐ

 「ピッチ」とは、主にスタートアップ企業やベンチャー企業が自社事業を投資家に売り込む短いプレゼンテーションです。わずか3~5分で出資を募るために自社の魅力や将来性をアピールします。ベンチャーキャピタルなどが主催するイベントとして、複数の企業が登壇してプレゼンを競い順位を決める「ピッチコンテスト(大会)」もあります。

 シチュエーションそれぞれにフォーカスしてみると、まったく違う場面のように感じるかと思います。しかし1点だけ共通していることがあります。それは「相手の感情を動かすこと」です。そうなのです。良いプレゼンというのは、自分が動かしたい方向に相手の感情を動かせるプレゼンです。

 これを把握しておくだけで、「どんな内容を話せばいいのかもわからない」という状況は避けられると思います。「相手の感情を動かすには?」と考えると話す内容が組み立てやすくなります。

 私の場合、ピッチ大会に出ることが多かったのですが、その時は優勝することよりも聴衆にサービスを知ってもらい使ってみたいと思ってもらうことが最大の目的でした。審査員の受けを狙うプレゼンとリード(見込み客)獲得が目的では話す内容も変わってきます。リード獲得にフォーカスする場合は、大きなビジョンなどを語るよりも機能面など実用的なデモを含めた内容にするなどの工夫ができると思います。

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