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日本国際賞受賞者に聞く(上) 「らせん高分子」開発で製造技術を大きく発展 (2/3ページ)

 岡本氏は、らせん高分子が、これらの片方の分子と結び付いて識別する働きを確認。57年には分離装置を企業と共同で実用化した。カラムと呼ぶ円筒状の容器の内部にらせん高分子を充填(じゅうてん)し、2つに分けたい物質を流し込むと、時間を置いて別々に流れ落ちる仕組み。この技術は医薬品などの製造現場で大いに役立っている。

 中学、高校時代から理科が好きで「理科と数学は勉強しなくても点が取れたから」と笑うが、早くから化学の研究者を志した。「次から次へ、知りたい気持ちが募ってきた。子供の頃から自然に親しむ遊びの延長でもあり、研究が一種の知的ゲームでもあった」と、研究一筋の人生を振り返る。

 中国のハルビン工程大学でも特聘(へい)教授を務める。「中国は研究者、学生の数も日本の10倍はいるでしょう。科学技術の論文数でもあっという間に追い付き追い越していった。国の施策面での支援も大きい」と指摘する。

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