ビジネスパーソン大航海時代

世界を良くするライジングサンへ ファンド投資家という生き方~航海(9) (3/5ページ)

小原聖誉
小原聖誉

 「はい。そうなります。5年間の活動を見てくれていた企業・エンジェル投資家が出資をしてくれました。ご縁に恵まれたと思っております」

 確かに郡さんが積み上げたスタートアップ支援活動を見れば共感する企業はあるはずでしょう。それ以外に出資企業のメリットはあるのでしょうか。

 「大企業はスタートアップとの連携をしたいと考えていますが、我々REALITY ACCELERATORを通じてスタートアップの探索・業務提携支援や、交流による社内起業マインドの醸成などが挙げられます」

 なるほど、ファンドを組成してからどれくらいに投資されたのか教えてください。

 「現在13社に投資しています。トータル25社に平均1社2000万円ほどを投資します」

 世の中を少しでもより良くしたい

 郡さんのキャリアを聞いてみました。

 「祖父と父親は医者でした。高校3年までは私もその道に行こうと思っていました。しかし、二人の話を聞けば聞くほど“医者は余っている”という理解をしました。そうすると自分が医者になってもあまり人の役には立てないのではないかと感じたのです」

 そこでアプローチを模索していったという。

 「自分はどうせやるなら“アフリカの飢えを無くす”くらい人の役に立ちたい。そう決めました。医者よりもビジネスマンのほうがその可能性はあるかも知れないと。そこで大学も東京の商学部がある大学だけ受験しました」

 そのあとはどうだったのでしょうか。

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