キャリア

総理元秘書が語る、断れない話の断り方 ダメ元の相談でも回答は3日後に (4/4ページ)

 小渕さんから教わった秘書の礼儀

 また、あるときは後援会の方から「知り合いの肝臓の調子が悪くて、都内で入院できる病院を探している」と相談を受けたことがありました。聞いたら「体に“絵”が描いてある人」とのこと。後に知ったのですが、四国を地盤にするヤクザの大親分でした。退院後には何箱もの発泡スチロールいっぱいに鮮魚が届いた(苦笑)。人様に褒められるような仕事ではなかったかもしれませんが、人を出自や身なりで判断しない。相談者の顔をつぶさない。そして、常にスーツのボタンを留めて応対する。それが小渕さんから教わった秘書の礼儀でした。(故・小渕恵三総理元秘書 瀧川 俊行 構成=池垣 完 撮影=永井 浩 写真=PIXTA)

Q:手を尽くしたけれどダメだった。報告しづらいが…?

A:ちゃんと伝えよう。そこから始まる人間関係もある

 【プロフィール】瀧川俊行(たきがわ・としゆき)

 故・小渕恵三総理元秘書。1971年より2000年まで故・小渕恵三元総理の政策秘書。平成研究会(現・竹下亘派)事務局長時代の04年、政治資金規正法違反(不記載)で逮捕(禁固10カ月執行猶予4年)。12年より東洋実業副社長。(PRESIDENT Online)

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